食べない子にしてしまったのは誰?
国産のフードの宣伝文句に多いのですが「偏食の子も大喜び!」「小食な子も飛びつく美味しさ!」「好き嫌いの激しい子でも食べる!」などなど。
ご自身のスマホのブラウザアプリでインターネットを閲覧している際に、このような謳い文句のフードを紹介しているサイトに辿り着いたり、広告が目立つようになる原因は、「犬 食べない」や「キャットフード 飽きる」「良く食べるドッグフード」「食いつきの良いキャットフード」などのキーワードによる検索履歴があるケースが多いです。
と、言う事は愛犬や愛猫の食生活にお悩みがあると言う事でしょう。「どうしてうちの子は食べないの?」「何故この子は食べ物に興味を持たないの?」「においを嗅ぐだけで食べないのはどうして?」などと。
調べても調べても答えが見つからないとお思いの方にズバリ言います。その答えは「あなたです!」
前回のコラムでも同じような事を言いましたが、食べない原因は過度な心配をして余計な手助けをするからです。
知らないうちに原因を作ってしまっています!
愛犬や愛猫が「偏食の子・小食な子・好き嫌いの激しい子」である原因は飼い主です。間違った飼い方が原因です。
もちろん、わざとそのように育てたおつもりが無いのは重々承知しています。でも原因がご自身にある事はしっかりと認識する事が大切です。
例えば、「トイレを成功する度におやつを与えていませんか?」「家を出る前におやつを与えていませんか?」「寝る前に夜食を与えていませんか?」「水分補給を目的にミルクを飲ませていませんか?」「欲しがるからと言っておやつを与えていませんか?」「食べない事を心配し過ぎていませんか?」「食べ残しのお皿を下げずに置きっぱなしにしていませんか?」
言い出すとキリが無いのですが、生き物である以上、自分の命に危機を察すると必ず食べるのです。目の前に食べ物があるのに餓死する生き物はいません。(もちろん体調不良時は除きます。)
体調が悪くて食べる事が出来ない時以外は必ずお皿の中身を見に来るはずです。それで食べないのは食欲不振では無く間違った飼い方が原因となって食に対してわがままになっているだけです。
何でも食べる子は長生きな子が多い!
30年以上この仕事をしていて感じるのは、「好き嫌いをせずに何でも食べる子は長生きする」と言う事です。
好き嫌いをしないで何でも食べると言う事は、余計なトッピングなどをしなくてもしっかり食べてくれるので、栄養バランスの良い食事を摂る事が出来ます。また、好き嫌いが無いと言う事は、無駄なおやつやご褒美を与えていない証拠でもあります。
結果、朝晩2回の食事をしっかりと食べて、食事以外の時間帯は胃を休める事によって腸の働きが良くなります。
腸の働きが良くなると腸内環境が整って免疫力の向上に繋がります。
逆に、食べない事を心配し過ぎて、余計なトッピングをする事で食事中の栄養バランスが乱れて内臓に負担が掛かったり、食べが悪い事を理由に何回も食事や間食を与える事で腸内環境が悪化して免疫力が低下します。
どちらの方が長生き出来そうかはお分かりいただけますよね。
今からでも遅くはありません。規則正しい食生活をおすすめします。