腎機能低下を早期に発見出来る検査が登場?!



腎不全は早期発見が出来ない?
ここ数年、犬猫の死因の代表格となっている慢性腎不全(CKD)。とにかく症状が出るのが遅く、重度になるまで発見出来ない事が殆どです。健康診断でも同様で、重度になるまで結果が出にくい。何と、腎臓の機能が75%以上喪失するまで分からない。それが今も主流の検査で、血中のクレアチン濃度を調べる検査です。しかし、最近では新しいバイオマーカー検査が行われる事も増え、対称性ジメチルアルギニンン(SDMA)によって、腎機能が25~40%低下したところで発見出来るようになりました。気になる方は主治医に一度ご相談ください。




腎不全急増はペットフードが原因?
腎臓は一度悪くなると再生出来ない臓器です。ここ数年、食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなフードが増えている一方で、腎臓や肝臓に負担を掛けてしまい若くして腎臓病や肝臓疾患、結石や膀胱炎を患う子達が多く目立ちます。また、高たんぱくな食事は腎臓に負担を掛けないと言った記事や書き込みも目にしますが、水分を殆ど含まず、消化が良いと言えない加熱されたたんぱく質を多く含む食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなドライフードは腎臓にとってみれば大変厄介な存在です。くれぐれもご注意ください。




腎不全には早期発見&早期対処が重要!
先にも述べました通り、腎臓は再生が出来ない臓器です。早期に腎臓の状態を把握して適切な食生活を行う事が大変重要です。また、日頃の何気ない症状やしぐさでも早期発見が可能です。「食欲が無い」や「水をよく飲む」「尿の色が薄い」「毛がパサつく」「体重が落ちやすい」「よく吐く」「口臭がきつく感じる」などは腎不全に良く見られる症状です。少しでも気になる時は一日も早く主治医にご相談ください。目に見える症状が重くなってからでは遅いです。決して軽く見ないでください。腎不全はとても怖い病気です。宜しくお願い致します。

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