膵臓(すいぞう)を大切にしよう!



そもそも膵臓って何をしてる臓器なの?
膵臓の主な役割りは2つあります。ひとつは、膵液(すいえき)という消化液(消化酵素)を分泌する事で、この消化液の働きにより食べ物の消化を助けます。もうひとつは、インスリンなどのホルモンを分泌し、血糖値をコントロールする事です。肝臓や腎臓に比べますと地味なイメージの臓器ですが、生きていくには大変重要な臓器です。乱れた食生活によって膵臓を傷つけてしまわないように注意しましょう!




膵臓に負担の掛かる食生活とは?
膵臓の仕事量を増やしてしまう一番の大きな要因は食べ過ぎです。フードの食べ過ぎはもちろんですが、おやつなどの間食の食べ過ぎも。結果、たんぱく質や脂肪を過剰に摂取する食生活は、膵臓を刺激して消化液の分泌を促進する事になります。消化液が必要以上に分泌されると、食べた物だけでは無く、膵臓自身をも消化(分解)してしまいます。これを膵炎と言います。膵炎は急性なものと慢性的なものがあります。犬には急性膵炎が多く、猫には慢性膵炎が多く見られ、急性膵炎は嘔吐や腹痛などの激しい症状が出る事が多いですが、慢性膵炎はあまり特徴的な症状が出ない事が一般的ですが、慢性的な下痢や軟便が見られる場合もあります。また、膵炎は消化液が過剰に分泌されて起こる疾患ですが、逆に先天的な要因や膵臓の疲弊(萎縮)などにより消化液が思うように分泌されず、食べても食べても痩せてしまったり、消化不良により常に下痢を起こしてしまう膵外分泌不全(すいがいぶんぴつふぜん)もあります。




膵臓を大切にするには?
まずは、膵臓の働きを助けてあげる事が重要です。膵臓の主な働きのひとつである消化液(消化酵素)の分泌。これを助けてあげてください。膵臓が必死になって働かなくて良いように消化液(消化酵素)の代わりとなる食物酵素を摂取してください。食物酵素は生のお肉や野菜、果物から摂取出来ますが、栄養バランスの面でサプリメントから摂取する事をおすすめ致します。また、過剰なたんぱく質や脂肪の摂取を控えてください。高たんぱく、高脂肪のフードはおすすめ出来ません。特に脂肪分の摂取過多は膵臓に大きな負担を掛けてしまいますが、魚油やサーモンオイルなどのオメガ3脂肪酸を多く含むオイルは膵臓の炎症を抑えると言う報告もございます。そのようなオイルを使用しているフードをご利用いただくのも良いかも知れません。もしくは低脂肪のフードを選び、サーモンオイルをプラスしてあげるのもおすすめです。




消化の良いご飯の作り方!
ドライフードやウエットフードに消化の手助けをしてくれる食物酵素サプリメントを振りかけて与えてください。これだけでも消化はとても良くなります。軽い軟便症の子であれば充分に効果が期待出来ます。しかし、慢性膵炎や膵外分泌不全の子の場合は、これだけでは不充分。このような時には、ふやかしたドライフードやウエットフードを40℃弱に加熱します。そこに食物酵素サプリメントを加えてください。出来れば保温容器などを使用して40℃弱を維持して30分程待ちます。何故なら、食物酵素は40℃強で不活化すると言われていますが、不活化する直前に最も活性化するとも言われています。従いまして、不活化する40℃目前が最も活性します。そうする事によって、口に届く前に予め消化分解されたお食事が完成し、消化がとても良くなります。もちろん完璧にとは言えませんが、ひと手間を加えるだけで数段に消化は良くなります。是非一度お試しください。

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