犬の胆泥症を解消する食事はこれ!
そもそも胆泥症って何?
意外と多い犬の胆泥症。「たんでいしょう」と読みます。肝臓で作られる胆汁(たんじゅう)と言う消化液が、何らかの原因で濃縮して泥状に変性して胆泥(たんでい)となり、胆嚢(たんのう)に溜まる状態をいいます。初期の段階では特に目立った症状は無く、健康診断などや通常の診察の際に偶然に発見されるケースが多いです。それでは何故、本来サラサラの胆汁がドロドロの胆泥に変わってしまうのでしょうか?
胆泥症の原因は何?
実は今のところ、胆泥症の原因は良く分かっていないと言われています。甲状腺機能低下症などの内分泌疾患が関与しているケースもみられるようですが、中性脂肪やコレステロールの過剰、膵炎などの合併症として多く見られる為か、多くの獣医師は脂肪分の少ない食事を推奨します。また、胆汁が脂肪分の消化を助ける働きがある為、脂肪分の摂取を控えて、胆嚢の働きを軽減させる目的もあるかと思います。
胆泥症の犬に多い食生活とは?
上記で多くの獣医師は脂肪分の少ない食事を推奨すると書きましたが、当店に寄せられるお問い合わせやご相談を拝見しておりますと、胆泥症を患う犬の多くは「高たんぱくな食生活」をして肝臓に負担を掛けてしまっているケースが目立ちます。また、高たんぱくな食生活になってしまう原因として「好き嫌いが激しい」が挙げられます。好き嫌いが激しい為に、お肉たっぷりの食いつきを重視した高たんぱくなフードを選んだり、フードだけでは食べないので過剰な量のお肉のトッピングをしてしまったり。またまた、フードの食べる量が少ないからと言って、食いつきの良い高たんぱくなおやつを多く与えたり。結局は乱れた食生活が原因となってしまっている事が多いです。くれぐれもご注意ください。
胆泥症の犬におすすめのフードは?
まずは規則正しい食生活をお心掛けください。規則正しい食生活とは1日2回の食事で間食(おやつやご褒美)を控える事です。その為には、ご自身の愛犬にどのようなフードが必要かをお考えください。どんな子でも我慢をさせればドライフードだけで食べてくれるので、本来であれば、適度なたんぱく質と脂肪分が含まれたドライフードを1日2回お皿に入れて差し出すだけで良いのですが、今までの習慣で「トッピングをしないと食べない」「ドライフードは好まない」などで、ドライフードだけで食べさすのは難しいとお考えの場合は、ドライフードにウエットフード(缶詰など)を混ぜる方法やウエットフードのみでお与えください。とにかく朝晩の食事の栄養バランスを整えて、それをしっかりと食べさせて間食を控える。これがとても大事です。また、その際にご利用いただきますドライフードやウエットフードはしっかりと成分値を見て選ぶ必要がございます。年齢や症状の程度によって異なりますのでお気軽にご相談ください。
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