猫にとって必要なカロリーってどのくらい?
カロリー計算の方法を調べてみました!
今回のコラムを書くにあたって改めて、インターネットで「猫 必要カロリー」と検索をしてみました。驚くほど沢山の検索結果が出てきました。当然全てに目を通す事は出来ませんでしたが、それぞれに結構な差がありました。サイトによって結構な差がある時点で、「猫 必要カロリー」の正解は無いと言う事でしょうね。でもその中で一番多く目にしたのが、「成猫の場合、体重×80(kcal)」です。あまり運動をしない室内飼育の場合は「体重×70(kcal)」と言うのが最も多かった気がします。では実際に計算をしてみて、一日必要はフードの量はどの程度なのか調べてみましょう。
一日の必要なカロリーとフードの量は?
殆どのご家庭が完全室内飼育であるであろう(そうであって欲しい願望を含む)と言う事で、「体重×70(kcal)」の計算式を使って一日に必要なカロリーとフードの量を調べていきましょう。体重を4kgとして計算をしてみると、「4(kg)x70(kcal)」となり完全室内飼育の体重4kgの猫が1日に必要なカロリーは280kcalとなりました。280kcalと言っても実感がわかないので、フードの量に換算してみます。例えば、100g当たりのカロリーが350kcalのドライフードだとします。350kcal/100gは成猫用としては一般的な数値だと思います。このフードで体重4kgの猫が1日に必要なカロリーである280kcalを摂取しようとすると、1日のフードの量は「280kcal)÷350(kcal)×100(g)=80g」となります。体重4kgの子で1日80gです。朝晩2回の食事で分けると1回40gとなります。もう少し体の小さい子で計算すると、体重3kgの子で1日60gとなり、朝晩2回の食事で1回30gとなります。結構な量ですね。
食べられなければ無理に食べさせない!
体重4kgの子に1回40gや、体重3kgの子に1回30gと言うのは結構な量になります。このようにインターネットで1日に必要なカロリーを調べて、ご愛猫がそのカロリーに相当する量を食べる事が出来なければ、「うちの子は栄養が足りていない。どうしよう。心配だなぁ。」とお悩みになられる方がおられます。その結果、朝晩2回の食事で残してしまったフードを数時間後に再び差し出したり、完食をしてくれるまで何時間も出しっぱなしにしたりしてしまいます。その結果、今まで以上に食べる量が減って行ったり、フードの選り好みをするようになったりします。これが、回数が多過ぎる食事や置きエサによる弊害です。食事の回数を増やしたり、お皿を出しっぱなしする時間を増やす事によって、食べてくれる量が増えるとお考えの方が多いですが、結果的には逆効果です。また、飽きが来ないように日替わりのように違うフードを与えるのも逆効果です。
摂取カロリーよりも体型を重視しよう!
皆さんにお聞きします。ご自身の昨日の摂取カロリーはいくらでしたか?今日の摂取カロリーの目標はいくらですか?と、このような質問をされて直ぐに答える事が出来る人は殆どおられないと思います。それよりも、昨日はいつもより食べ過ぎましたか?今日はいつもより控え目にする予定ですか?と、聞かれる方が答えやすいですよね。ここ最近の体重が気になる人はいつもより食べる量を控え目にしたり、ヘルシーな食事内容に変更したり。猫もそれで良いのです。同じ体重の猫が、同じ摂取カロリーの生活をし続けたからと言って、同じ結果になるわけではありません。運動量も違えば体質も違います。いちいち1日の摂取カロリーを計算するのでは無く、太ってくればフードの量を減らし、痩せてくればフードの量を増やせば良いのです。また、お皿に入れたフードを残したとしても痩せていなければ無理に食べさせる必要は無いのです。摂取カロリーを気にするよりも体型を気にしてあげてください。失礼ながら、「うちの子は食べない」「うちの子は食が細い」「うちの子は神経質で」「うちの子はフードのニオイに敏感で」などと言う方のご愛猫に限ってぽっちゃりな子が多い気がします。ちなみに、私の愛猫達は体重3kg程ですが、ドライフードは1回に15g程です。そこにウエットフードを10g程加えて与えています。朝晩2回の食事ですので、1日でドライフードは合計30g程です。間食は無しです。本人達は量の少なさに不満そうですが、それで体重が維持出来ているので適量だと思っています。あくまでも参考に。
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