体に良い物も悪い物も量次第って事ですね。



犬猫ににんにくは危険と言うけれど!!!
雑誌やインターネットで一度はご覧になられた事はあるかと思います。

「犬猫ににんにくを与えるのはNG!」

確かに、犬や猫はにんにくに含まれる成分の影響で、食べると中毒を起こし貧血などの症状を起こす危険性がございます。にんにく以外に、ネギやたまねぎ、ニラなどでも同じ症状が出る場合がございます。ですので、手作り食の食材としては使用を控えるべき食材となります。ですが、ドッグフードやキャットフードの原材料欄を見ていると結構な頻度で「にんにく」や「ガーリック」の文字を見かけます。と言う事は、それらのフードは犬猫にとって危険なのでは?と思われる方もおられると思いますが、犬や猫がにんにくを食べて中毒を起こす量は体重1kg当たりにんにく15g程度と言われています。「誰がそんなに食べるの?」と言う量です。ちなみに人間もにんにくを一度に大量に食べると中毒症状を起こすと言われています。と言うわけで、犬猫ににんにくを与えるのはNG!と言いますが、それは「大量に食べると危険」と言う事です。逆に適正である安全な量を食べる事は、人間に対してと同様に、あらゆる生活習慣病を予防し健康促進に役立つ食材となります。また、にんにく以外でもアボカドやぶどう、イカ、エビなどでも同じ事が言えます。もしそれらが少量でも食べてはいけない食材なのであれば、当店で扱っているフードの多くは販売が出来なくなってしまいますし、毎日多くの飼い主様から愛犬・愛猫の健康被害のご報告を頂戴している事でしょう。




犬猫にユーカリは危険と言うけれど!!!
にんにくなどと同様に犬猫には危険と言われるのがユーカリなどのハーブ。確かにユーカリには毒が含まれており、犬猫に限らず人間も大量に摂取すると中毒症状を起こすと言われています。でもその反面、ユーカリはハーブティーの原材料としても使用される事があり、抗菌作用などの効果が期待出来るので、風邪や花粉症対策として愛飲なされている方もおられると思います。また、ユーカリには虫除け効果がある為、虫除け製品にも幅広く使用されており、当店が販売しております虫除けスプレーなどにも含まれています。この場合も、ユーカリを含む虫除けスプレーは犬猫にとって有害なのでは?と思われる方がおられると思いますが、にんにく同様にそのスプレー液を「大量に飲むと危険」ではありますが、虫除けを目的として使用するにあたって、犬猫がそのスプレー液を大量に飲む事は考えにくいです。また実際に当店が販売をしております、ユーカリを含む製品による健康被害の報告は一切ございません。メーカーにも同様の報告が寄せられていない事を確認しております。ご安心ください。




生のお肉は体に良いって言うけれど・・・。
本来の食生活が生食である犬猫にとっては、生のお肉は酵素や乳酸菌がたっぷり含まれていて体にとって良い食材です。人間よりも生のお肉への耐性も強く新鮮な生のお肉は犬猫にとって安全な食材と言えます。但し、だからと言ってドライフードやウエットフードの代わりにはなりません。栄養バランスが整っているわけでは無く、過剰な量の生肉を与える事によって、肝臓や腎臓に負担が掛かってしまいます。また、犬用や猫用として売られている製品でも有害とまでは言いませんが、体に良くない製品も沢山ございます。ここ数年で代表的なのが「ペースト状のおやつ」でしょう。味付けが濃く、なめらかな食感で食べやすいので多くの犬猫が好んで食べると思いますが、このようなおやつを毎日のように与えたり、催促するからと言ってその都度与えたりすると、主食の食いつきが悪くなり食生活が乱れてしまいます。その他にも、これからの季節で増えてくる犬猫用のケーキやおせち料理なども注意が必要です。犬猫の体に有害な食材は使用されていないと思いますが、決して食べる必要がある食べ物ではありません。体に害の無い食べ物でも、必要以上に食べ過ぎると「有害」になるかも知れませんよ。くれぐれもご注意ください。また、「有害」では無いのに有害扱いされやすいビートパルプやとうもろこしに関しては下記の過去のコラムをご覧いただければ幸いです。

ビートパルプについて
とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?

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