食べない事も治療のひとつです!
実は食べ過ぎなのかも?!
人間も同じ事が言えると思います。人間の場合は1日3食が常識のようになっていますが、毎日3食がっつり食べるのは食べ過ぎなような気がします。1日1食や1日2食が良いとは言いませんが、3食の内の1食はヨーグルトや果物、野菜サラダなどの軽い食事にして胃腸を休ませる事はとても大切かと考えます。特に朝ご飯と昼ご飯の間の時間は短くなる事が多いので、朝ご飯か昼ご飯を軽い目の食事にすると胃腸の働きが良くなり、便通も良くなって腸内環境が整備されて免疫力の向上にも繋がると思います。ちなみに動物園のトラやライオンは1日1食が普通です。更に週に1日~2日は食事無しの日が設けられている事が多いです。肝臓や腎臓を休ませる為です。
お腹の調子が悪い時などは!
犬も猫も毎日が体調万全とはいきません。人間だってそうですよね。胸焼けがする時もあれば便が緩い時もあります。犬や猫もお腹が痛い時もあれば、お腹がキュルキュル鳴って食欲が無い時もあります。そのような時は絶食がおすすめです。食欲が無いからと言って、日頃与えない食いつきの良い特別な食事を与えたり、お肉をトッピングして食欲をかき立ててはいけません。食欲が無い時は無理矢理に食べさせるのでは無く、半日から1日程度は絶食をするのがおすすめです。そうすれば胃腸がリセットされて体調が回復する事が多いです。また、そのような時はお水は常に飲めるようにしておいてあげてくださいね。絶食と言っても水分補給は必要ですのでご注意ください。
トイレに頻繁に行く時も絶食がおすすめ!
猫や小型犬に多いですが、突然の膀胱炎。おしっこが殆ど出ていないのに何度もトイレに行って排尿の仕草。原因の大半は食べ過ぎです。量を食べ過ぎたり、食べる回数が多かったり。そのような時は半日から1日程度の絶食を。内臓を休める事によって尿は酸性に傾きます。尿が酸性に傾く事によって尿中の細菌は死んでくれますので、膀胱炎の改善・解消に繋がります。逆に内臓を酷使する事によって、尿がアルカリ化すると尿中に細菌が繁殖してしまいますのでご注意ください。また、日頃は水を飲まないとお感じの猫や小型犬でも、半日から1日程度絶食をすると、いつも以上にお水を良く飲みます。水を飲む事によって空腹を紛らわせているのもありますが、日頃は水を飲む必要が無い程、食べ物から水分補給が出来ていると言う事も言えます。どんな食べ物にも水分は含まれますので、知らず知らずの内に水分補給が出来ていて、お水を飲まなくなります。ですので、お水を飲まない子ほど、間食や食事の回数が多いケースが目立ちます。結果、膀胱炎や結石に。これが、膀胱炎や結石などの泌尿器系の疾患になる子は水をあまり飲まない理由となります。
診察も大切ですがまずは軽い絶食を!
「朝から下痢をしている。」「いつもより食欲が無い。」「食べた後に吐いてしまった。」「尿の出が悪い。」「頻繁にトイレに行く。」「尿にキラキラしたものが見える。」「便が硬そうで出ない。」
犬や猫と一緒に生活をしていると、このようなお悩みや心配事が起こってしまう事は珍しくはありません。このような時には動物病院で診察を受けて詳しく調べてもらう事も大切ですが、食べ過ぎが原因になっている事も多いので、まずは軽い絶食をおすすめ致します。半日~1日程度食事を抜いたり、食事をいつも半分程度の量にして間食を一切与えないようにするなど。食べない事も立派な治療です。食べさせ過ぎにはご注意を!
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