低脂肪が正義ではありません!
低脂肪なら良いと思っていませんか?
誤った食事指導をする獣医師やペットショップの店員に多いのですが、「フードの食いつきが悪い時は低脂肪の鶏のササミならトッピングしても大丈夫ですよ。」って。まわりにもおられませんか?低脂肪のお肉なら大丈夫って考えの人。「馬肉は低脂肪だから安心なのよね~。」「おやつで与えるなら低脂肪の鹿肉よね~。」何でしょうね?何故低脂肪なら安心してしまうのでしょうか?低脂肪と言う事は高たんぱくなのですよ!低脂肪で低たんぱくなお肉なんてありませんから。確かにおやつとして少量を与える際は低脂肪の方が好ましい場合はありますが、主食として与えるには低脂肪で高たんぱくなお肉はおすすめ出来ません。
高齢や病気で食欲が無い時には?
実際に多いのが、腎臓や肝臓に不安がある為に、低たんぱくのフードを使用してるにも関わらず、食い付きが悪いからと言って低脂肪の鶏のササミをトッピングしているケース。犬の場合なら、ドライフードはたんぱく質が15%程度に抑えられているフードを使用しているのに、水分を除去すれば70~80%はたんぱく質の鶏のササミをトッピングしているとはまさに本末転倒。そもそもお肉単体のトッピングで嗜好性を高める手法はおすすめ出来ませんが、それでも鶏のササミを使うぐらいであれば脂身の多いお肉の方がマシと言えます。ドライフードやウエットフードのたんぱく質と脂質の比率を見てお考えいただければお分かりいただけると思います。たんぱく質が15%程度に抑えられているドライフードでも10%程度の脂質は含まれています。腎臓ケアのキャットフードの場合は、たんぱく質が25%程度に対して脂質が20%程度含まれています。脂肪を沢山摂取すれば良いと言う訳ではありませんが、バランスで考えると、低脂肪のお肉は主食には向かないと言う事がお分かりいただけると思います。
太っていないからでは安心出来ません!
手作り食を食べている子の多くが、ある程度の年齢を重ねると肝臓や腎臓の数値に指摘を受ける事になります。若い時は問題が無いのですが、高齢期に差し掛かると、手作り食に使用している、高たんぱく・低脂肪のお肉が内臓に負担を掛けてしまうからです。また、手作り食を与えていると好き嫌いが激しくなる傾向がありますので、お肉の量を減らすと食べが悪くなり、ついついお肉の量が増えてしまう事があります。また、飼い主様としては低脂肪のお肉だから少々量が多くなっても大丈夫と勘違いをしてしまいます。結果、低脂肪の食事ではありますが、とても高たんぱくな食事となってしまい内臓が悲鳴を上げる事になるのです。手作り食を与える事やドライフードへのお肉のトッピングを推奨しているわけではありませんが、「低脂肪だから大丈夫!」の考えは危険ですのでくれぐれもご注意ください。低脂肪の食事で太っていないから大丈夫と思っていると危ないですよ。
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