来年も置きエサ撲滅運動を続けます!



何ひとつ良い事はありません!
当コラムではしつこく何度も何度もうったえ続けておりますが、犬猫にとって置きエサは何の役にも立ちません。良い事など何ひとつありません。
改めて置きエサとはどのような食事を指すかと言いますと、1日の食事の回数を定めずに常にフードが入ったお皿を出しっぱなしにする事です。
しかしそれだけではありません。1日の食事回数を定めていても、食べ残しを30分でも放置していれば置きエサです。また、一度食べ出した後にフラフラとどこかへ行ってしまい、再度戻って来て食べる事が出来る環境も置きエサになります。
ですので、口をつけたお皿の中身がどれだけ残っていようが、一度でも食べ止めた時点でお皿は下げないといけません。更に言うと、お皿の中身を確認しに来たにも関わらず、一口も食べずにどこかへ行ってしまった場合もお皿は下げてください。その後に戻って来てもお皿を再度差し出してはいけません。
「そんなの厳し過ぎる・・・。」と思われるかもですが、これをするしないとでは後々に大きな差が生じて来るのです。




置きエサによるデメリットは?
置きエサをする事によるデメリット。真っ先に思い浮かぶのが、胃が空っぽにならず空腹時間を保てない事による尿のアルカリ化です。
尿のアルカリ化は慢性的な膀胱炎や尿路結石の原因となります。原因が不明と言われる猫の特発性膀胱炎の原因もほぼ置きエサです。ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石の原因にもなります。
その他にも体重管理が出来ず太らせてしまう事による猫の糖尿病や犬のヘルニアや関節炎、口内炎の悪化、慢性的な下痢や便秘、皮膚の炎症、腎臓への負担などなど言い出すとキリがありません。
あとはフードの選り好みや好き嫌いの原因にもなります。
「このフードしか食べない」や「製造ロットが違うと食べない」「少量ずつしか食べない」「同じフードを続けると食べない」「一度に沢山食べさせると吐く」「水をあまり飲まない」「缶詰などのウエットフードを食べない」なども置きエサが原因となります。食事回数が多過ぎたり、ご褒美などの間食の回数が多過ぎるのも置きエサと同じデメリットが生じます。




長生きして欲しいなら徹底して!
「1日でも長く一緒に居たい!」誰もが同じ気持ちだと思います。その為にとても重要になるのが「何でも食べる子に育てる」と言う事。「粒が大きいと食べない」「チキンは食べない」「お皿から食べない」「一度にまとめて食べない」などの原因は間違った食生活です。
食事は1日2回、食べ残しがあってもお皿は直ぐに下げる。間食を与えない。これを徹底するだけで何でも食べる子になります。また、多くの方が沢山の量を食べさせないといけないと思い過ぎ。パッケージに記載されている量を食べないと栄養不足になると思い込んだり、インターネットで調べた必要摂取カロリーを厳守しようとしたり。結果的に太らせてしまっているケースが多いです。
と言う事で、今回が今年最後のコラムとなりますが、来年も引き続き置きエサ撲滅運動を続けていきたいと思います。
置きエサや1日3回以上の食事、多過ぎる間食は健康長寿の妨げとなります。可愛いからこそ与えない。大切だからこそ食べさせない。とても大切です。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。良いお年をお迎えください。

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