いざ病気になると分かりますよ。きっと。
何故そんなにうるさく言うと思いますか?
どれだけ健康な子でも食事は1日2回。食べ残しがあってもお皿は5分程度で下げる。お皿を出しっぱなしにしない。
また、一度下げたお皿は再度差し出さない。例えば、食べないと思ってお皿を下げたけど、その後に戻って来てお皿を探しているのでもう一度お皿を出してあげる。このような事はしてはいけません。
他には、フードを残してベッドに移動したので、お皿をベッドの近くまで持って行ってあげるような事もしてはいけません。もちろん手のひらにフードをのせて食べさせてもいけません。
とにかく食生活において甘やかさない事が大切です。1日や2日程度、満足に食べなくても問題ありません。それよりも余計な手助けをして、「好きなフードしか食べない」「小粒しか食べない」「フィッシュ系のフードしか食べない」「一気に沢山の量を食べない」「時間を掛けないと食べない」のような子に育ててしまうと必ず後悔をする時が来ます。絶対に困る時が来ます。何故、そんな事が言えるかと言うと、後悔をしたり困ったりした飼い主さんを何百、何千と見て来たからです。
実際にどのような時に困るの?
少し話が逸れますが、食事療法と言っても病院の療法食を食べる事だけが食事療法ではありません。
また、療法食と言うワードを過信し過ぎている方が多いのも気になります。療法食には何の基準もありませんので、中身をしっかりと吟味して使用しないと何の効果も得られなかったり、逆に病状を悪化させてしまう事もありますし、名ばかりの療法食も少なくはありません。
病院が推奨する療法食を食べさせているから、これ以上に症状が重くなる事は無いだろうと考えるのは非常に危険です。
話を戻しますが、犬や猫の病気には薬では治す事が出来ず、食事による治療が必要なケースも多いです。
それが食事療法ですが、食事療法を成功させる大前提として、適切なフードを食べて貰わないと治療を進める事は出来ません。
その為には好き嫌いをしない食生活を常に心掛ける事がとても大切となってきます。
「今回の検査結果ならこのフード」「現在の体調ならこっちのフード」のように。
味や粒の大きさや形状で食べる食べないを言っていてはこのような事は出来ませんので、健康な時から甘やかさずに何でも食べる子に育てる事が大切です。
その為には1日2回の食事を徹底し、食べない時でも余計な手助けをしない。これが本当に大事です。
長生きして欲しいなら我慢して!
これだけ言っていても1日2回の食事の徹底が出来ない人が多いです。食べ残したお皿を下げる事が出来ない人が多いです。おやつをやめる事が出来ない人が多いです。
「子供の頃からの習慣なので・・・。」と言う方がおられますが、3日も我慢すれば1日2回の食事及び間食無しの食生活が習慣となります。
1日2回しか食事を与え無ければそれが習慣となります。間食を貰えない生活が続けばそれが習慣となります。それが出来るか出来ないかは人間側の問題です。
結局は我慢をしないといけないのは犬や猫では無く飼い主側です。
我慢を出来ない程に可愛がっているのは分かっています。愛おしいのも分かります。
でもその愛情の掛け方は間違っています。長生きして欲しいなら我慢してあげてください。
いざと言う時の急な食事療法の実践が本当に役立つ時が来るのです。それによって命を守る事が出来る時が来るのです。
宜しくお願い致します。
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