コレステロール値の指摘について



コレステロールが高い時は?
今回は良く頂戴するご質問についてお話ししたいと思います。
動物病院の血液検査の結果で「コレステロール値が高いので注意してくださいね。」と言われた事のある飼い主様も少なくは無いと思います。
大抵そのような時は「低脂肪のフードに変えたいので教えてください。」とのお問い合わせを頂戴致します。
確かに脂肪分たっぷりのギトギトしたフードはおすすめ出来ませんが、低脂肪のフードに切り替えるのはちょっと間違いなのです。




高コレステロールが絶対悪いわけでは無い!
殆どの動物病院で行う血液検査で調べますのは「総コレステロール」と言うものの値です。


総コレステロール=善玉コレステロール(HDLコレステロール)+悪玉コレステロール(LDLコレステロール)


と、なっており、読んで見た目の通り、良いコレステロールと悪いコレステロールがあるわけです。その合計が血液検査の結果として出ます。人間の医療機関では、それらの詳しい数値までも計測される事が多いですが、動物病院では総コレステロールの数値までしか計測されない事が殆どです。ですので、総コレステロールが高いと言っても、それが悪いわけでは無くその中身(善玉と悪玉の比率)が重要なのです。善玉コレステロールが多いのはとても良い事なのです。




コレステロールが気になる時はオイルを摂ろう!
先にも述べましたが、コレステロール値が気になるので低脂肪のフードに切り替えるのは間違いです。なぜなら、善玉コレステロールを増やすにはオイルの摂取がポイントなるからです。だからと言って、何でもかんでもオイルを摂取すれば良いわけでは無く、オメガ3脂肪酸を多く含むオイルの摂取が必要です。オメガ3脂肪酸は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすと言われています。ですので、このような時には単純に低脂肪のフードを選ぶのでは無く、オメガ3脂肪酸を多く含むサーモンオイルやチアシードなどを含むフードをお選びください。また、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取したい場合はサプリメントのご利用もおすすめです。



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