2023年4月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!


記事一覧

ハミガキしてますか~?
ビートパルプについて
アレルギー体質の子は是非!
あきらめるな!涙やけ
外耳炎対策
日和見菌って???
腎不全対策
コレステロール値の指摘について
尿路結石の最大の天敵は「偏食」
空腹時の嘔吐を止めるには
シニア期に高たんぱく食は必要か???
猫の特発性膀胱炎を予防するには?
今更ですが、乳酸菌とは?
ドライフードの保存方法に悩む。。。
腎臓にやさしい食事とは?
「好き嫌い」や「偏食」の原因は何?誰?
ストルバイト予防食は自分で見つけられる?
ストルバイトを予防する食生活とは?
摂取カロリーを気にするな!
乾いた食事だけでは不安です!
メーカーの言うとおりにする必要は無い!
好き嫌いの何が悪いの?
シニア(高齢期)用のフードの使い方
ビタミンCは必要なのか?
腎不全は便秘で悪化する?!
アレルギーの付き合い方
ローテーションは必要なのか?
【追記ありの再更新】ビートパルプについて
腎機能低下を早期に発見出来る検査が登場?!
とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
製品について良くある質問をご紹介
尿検査でストルバイトと診断されたら!
オメガ3脂肪酸を理解しておこう!
「フードを食べない」のは間違っているから!
牛乳と乳酸菌
嘔吐の原因って???
今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」
猫の便秘を解消するフードとは?
食物アレルギーを疑うならまずは〇〇の摂取!
うちの子だけ???
メーカー(販売元)の脅しには気をつけろ!
店長は本気で怒っています!!!
正しい猫のご飯の与え方
犬のこんな咳には注意が必要です!
2018年もお世話になりました!
今年最初のコラムもやっぱりこのネタ!
腎不全と診断された猫の食事について
それ本当にアレルギー???
腎臓の負担軽減で腎不全対策を!
膵臓(すいぞう)を大切にしよう!
簡単なダイエット方法教えちゃいます!
便秘解消の秘訣は!?
愛犬のその仕草、見逃さないで!
そのおやつの与え方で大丈夫?
ストルバイトの原因はマグネシウムでは無い!
フードは一日に何グラム与えるのが良いの?
これからの季節に増える膿皮症の対処法!
去勢手術、避妊手術ってどうなの?
ちょっと偉そうな事を言わせてもらいます!
その「しつけ」って本当に必要ですか?
原材料表記の先頭はお肉で無いとダメ!なの?
こんな商品嫌いです。絶対売りません!
食べないのは本当に粒が大きいのが原因?
25年間のペットフード事情を振り返る
消化酵素の摂取をうるさく提案する理由は?
心臓病の食事で気を付ける事は?
負のスパイラルに陥らないようにご注意ください!
尿のpHと食品のpHについて
猫の外飼い(放し飼い)は絶対にダメ!!!
正しい子猫のご飯の与え方
猫の慢性腎不全のお食事について
犬の慢性腎不全のお食事について
お水は水道水?ミネラルウォーター?何が良いの?
涙やけを解消する簡単な方法!でも。。。
まさかトイレットペーパーが買えなくなるとは・・・
ストルバイト結石の原因はフードのせい?
ご飯の与え方でお悩みの際はお気軽にご相談を!
免疫、免疫って。免疫ってそんなに大切なの?
全年齢対応のフードについて考えてみました!
病院のフードを食べません。。。と言う方へ
これは獣医さんに言われてもやっちゃだめ!
ドライフードが嫌いだから食べないのではありません!
猫の便秘の原因をお教え致します!
何故太るか知ってますか?
やっぱり予想通り気温の上昇と共に急増しています!
子犬用や子猫用っていつまで?
どうしてうちの子は好き嫌いをするの?
「粒が大きくて」とか「長期間食べ続けて飽きた」とか・・・。
お水を沢山飲ませてストルバイトを予防する方法!
店長の愛犬・愛猫は何を食べているの?
こんな時はかるーい断食を取り入れてみてはいかが?
犬の外耳炎の治し方
食後しばらくして食べた物を吐くのは何故?
用意する食事のお皿は1個だけ!!!
食物アレルギーよりも食物不耐症に注意して!
心臓病の犬は太る方が良いの?
犬の胆泥症を解消する食事はこれ!
フードの年齢表示にこだわらないで!
猫の甲状腺機能亢進症について
若い内に好き嫌いを無くさないと大変な事に!
心配になりますよね。でもまずは落ち着いて!
犬猫のシュウ酸カルシウム結石予防法!
ウエットフードは低たんぱく?
一度に沢山食べられない原因は???
白内障が気になり出したら・・・。
勘違いしやすいので解説します!
ご飯は手であげてはダメ!
10歳近くになったら注意をしてあげて!
若い頃は吐かないけど・・・。
太っている事を「●●」とは言ってはいけません!
尿路結石対応って書いていれば安心なの?
綺麗なうんちが出るフードで安心?
糖尿病は犬と猫で食事療法は異なります!
まだまだ暑い日が続くこの時期に気になるあれこれ
無責任な情報を信じるな!
こんな薬の飲ませ方をしてはいけません!
猫にとって必要なカロリーってどれくらい?
体に良い物も悪い物も量次第って事ですね。
食べない原因は何ですか?
水分摂取不足が原因の結石(ストルバイト)を解消するには?
1日に5回も6回もご飯をあげる必要あります?
一年の中で最も注意が必要な季節がやってきました!
一年の初めだから言っちゃいます!
まずは適量を見つけましょう!
無料サンプルの誤った使い方はしていませんか?
知っていて欲しい猫の恐ろしい病気
本当の原因を見失ってはいけません!
空腹時の嘔吐を恐れるな!
勘違いをされやすい原材料たち
去勢後の猫の食事について
愛犬への必要の無いご褒美ベスト3!
最低限のマナーも守れないなら飼わないで!
高齢猫が痩せてきたら
高齢犬が腎不全と膵炎を併発した時の食事は?
食べない事も治療のひとつです!
缶詰を食べない猫でもこうすれば食べる!
当店のアレルギーについての考え方です。
毎日の積み重ねが・・・。関節を守ろう!
何度も言いますが結石と水分摂取量は関係ありません!
カロリーを気にしても意味ないですよ!
どうして好き嫌いをするのかを考えてください!
膀胱炎を繰り返さない為の食事はこれ!
気にし過ぎると失敗しちゃいますよ!
ストルバイト結石の予防に成功!その後のフードは?
毎日飲ます薬だから頑張って!
猫に多い口内炎。食事で治せるの?
痩せるからって無理に食べさせてはダメ!
今年最後のコラムですが、改めて・・・。
この思い込みは本当に危険です!
「多頭飼いだから置きエサ」は言い訳です!
不規則な食生活は病気の発見を遅らせる事も!
与えるフードの量はこうやって決める!
食べ過ぎると出なくなるかも。。。
愛猫が腎臓病になったので食べるフードを探している方へ!
シニア用のフードを活用しよう!
ストルバイトの結晶に焦らないで!
愛猫が10歳近くになったら必ず検査をしてください!
運動不足なのであれば減らしてください!
夏バテで食欲が落ちるようであれば・・・。
食いつきの良いフードを探していても無駄!
当店で猫用の糖尿ケア(糖尿病サポート)のフードを売らない訳。
こんな謳い文句には注意をしてください!
それって良い事ですよ!
正しい子犬の育て方
自動給餌器は便利なようで・・・。
食生活を見直すだけで改善する事も!
成長期の子猫への正しい食事の与え方!
新入りさんを迎えるにあたって。
低脂肪が正義ではありません!
犬用・猫用に特別に作っています!って必要?
普通のフードってどんなの?
感覚がマヒしてきて都合の良い解釈を・・・。
食べない原因から目をそむけないで!
腎不全で食欲不振にはなりません!
こんな時、まずは絶食ですよ!
あなたの愛猫は草食動物ですか?
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第一章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第二章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第三章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第四章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第五章
缶詰(ウエットフード)の成分値の見方について
膿皮症や外耳炎の原因は何?
食べ過ぎているから太ります。当たり前です。
水を飲んでも尿路結石は治りません!
メリットよりもデメリットに注意を!
腎臓ケアのキャットフードはいつから与えるの?

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元気や食欲があっても検査をお願いします!
愛猫が10歳。皆さんはどうお感じになられるでしょうか?「もう10歳」「まだ10歳」どっちでしょうね。可愛い愛猫の事を想うと両方の感情がこみ上げてくるのでは無いでしょうか。ひと昔前だと10歳は老猫と言う感じがあったかも知れませんが、現代では10歳だとまだ老猫どころか高齢期にも差し掛かっていない位と感じられる方も多いかと思います。でも実際は、やはり若い頃とは同じ身体ではいられないのです。見た目はまだまだ若くても少しずつですが徐々に身体は衰えてきます。その第一歩となるのが甲状腺ホルモンの過剰分泌によって起こる甲状腺機能亢進症の発症です。典型的な症状は「良く食べているにも関わらず体重が落ちる」「落ち着きが無くてよく鳴く」、この2点でしょうか。他にも多飲多尿や嘔吐なども見られる事がありますが、これは他の疾患でも見られる事がある症状ですので、あまり参考にはならないと思います。ですので、元気や食欲があったとしても安心は出来ません。10歳近くになった際は甲状腺ホルモンの測定を是非お願いします。




検査は簡単!まずは動物病院へ。
甲状腺ホルモンの測定は多くの動物病院で簡単に行う事が出来ます。通常の血液検査と同様に採血をして、院内にある検査機器で測定をします。待合室で待っている間に検査結果は出ると思います。費用もそれほど高額ではありませんので、気になる症状が無くても愛猫が10歳近くになれば定期的に検査しておくのも良いかも知れません。また、その際には通常の血液検査も同時に行う事をおすすめ致します。いわゆる生化学検査です。肝臓や腎臓の状態を調べる事が出来ます。もしも、甲状腺機能亢進症を発症していればALP(アルカリホスファターゼ)の数値の上昇が見られると思います。ですが、腎臓の状態を調べる事が出来る項目であるBUN(尿素窒素)とクレアチニンは正常値である事が多いです。しかし安心してはいけません!甲状腺機能亢進症を発症していると、腎臓への血流量が多くなり、あたかも腎臓が元気であるかのような検査結果となってしまいます。ですので、甲状腺機能亢進症の治療を投薬によって開始すると、徐々に腎臓への血流量が少なくなり、腎臓の数値が上昇して腎臓病が表面化してくる事があります。ですので、甲状腺ホルモンの数値が下がれば腎臓の数値が上がると言った感じになるケースが多いので、甲状腺ホルモンの測定と生化学検査は同時に行うようにお願いします。




食事療法は腎臓病を優先してください!
甲状腺機能亢進症の治療としては甲状腺ホルモンを抑制する薬の投薬が大切です。ヨウ素を制限した食事による食事療法をお考えになられる方もおられますが効果は限定的ですし、そもそもヨウ素の含有量を公表していないフードメーカーが多いので、低ヨウ素のフードを探す事も非常に困難です。また、キャットフード(ドライフード)に含まれるヨウ素の平均的な含有量は「1mg/kg」程度で、多くて「2mg/kg」程度。1kg当たりに1mgなので非常に微量です。10g当たりに換算すると0.01mgしか入っておらず、パーセントに直すとたったの0.0001%です。しかし、おやつや缶詰で魚介類を与えてしまうとヨウ素を沢山摂取する事になってしまいますので要注意です。特に甲状腺機能亢進症と診断され、ドライフードとウエットフードを併用している場合は、チキンやビーフなどの肉系の製品を使うようにお願いします。そして、主食となるドライフードはヨウ素の含有量は重要視せずに、腎臓への負担が軽減されている腎臓ケアのフードを与えるようにお願いします。こちらはたんぱく質やリンが制限されており、制限されていないフードに比べますと数値的にも大きな違いがございます。よって、愛猫が10歳近くになり、甲状腺機能亢進症の診断を受けた際には、甲状腺ホルモンを抑制する薬による治療と、腎臓をケアする食事のご利用をお願いします。


症状が無くても結晶は検出されます!
以前のコラムにも同じような事を書いた事があるようにも思うのですが、ストルバイトの結晶についてお話をします。犬でも猫でも同じですが、ストルバイトの結晶が見つかるケースとしては大きく分けると2通りあると思います。まずひとつは、尿の出が悪くなったり、血尿が出たりした為に動物病院で受診をし、尿検査の結果ストルバイトの結晶が見つかるケースと、もうひとつは定期的な健康診断やワクチンの接種などで病院へ行き、ふとした尿検査によって予想もしなかったストルバイトの結晶が見つかるケース。前者の場合は、症状から予測が可能なので尿検査を受ける前からストルバイト結石の疑いがある旨を獣医師から説明を受けていると思われますが、後者の場合は飼い主様としても全く予想もしていなかったと思いますので、とても驚かれると思います。そして、どちらのケースも獣医師から「このフードしか与えてはいけません!」と言う感じで療法食の紹介を受ける事になると思います。ですが、特に困った症状が出ていない後者の場合も療法食を与える必要があるのでしょうか?




出来るのは問題では無くて溶けないのがダメ!
結論から申しますと、特に困った症状が出ていなければ療法食を与える必要はありません。ある程度の注意は必要ですが、ストルバイトの結晶は出来てしまう事に問題がある訳では無く、出来てしまった結晶が溶けるタイミングが無くて、大きな塊になってしまうのが問題です。実際に、尿検査でストルバイトの結晶が検出されているにも関わらず、血尿や頻尿の症状が出ていないと言う事は、結晶が作り続けられているわけでは無く、作られたり溶けたりを繰り返している状態だと考えられます。ですので、このような時はストルバイトの結晶が溶ける時間帯をしっかりと作る事が大切です。もちろんストルバイトの結晶が作り出される事が無ければ何の心配も無いのですが、実は何事も無く健康に過ごしている子でも、食後の一時的にストルバイトの結晶が作り出されている事は決して珍しくは無いのです。頻尿や血尿の症状が無く、尿検査を受けていなければストルバイトの結晶が作り出されている事に気づく事が出来ないですからね。そのような子の場合は、長時間の空腹時間をしっかりと確保出来ているので、ストルバイトの結晶は溶けてくれて大事には至っていないと言う訳です。このように、ストルバイトの結晶は作り出される事が問題なのでは無く、溶ける時間を確保出来ない事が症状の悪化に繋がりますので、食事の回数を1日2回に限定し、間食を控えて長時間の空腹時間を作る事が大切となります。




心配し過ぎる必要は無いので焦らないで!
特に困った症状(頻尿や血尿など)が出ていなければ尿検査でストルバイトの結晶が見つかっても焦る必要はありません。たまにペットシーツにキラキラした物を目にする事もあるかと思いますが、それもおそらくストルバイトの結晶でしょう。そんな時も症状が出ていなければ焦って受診する必要はありません。まずは、しっかりと空腹時間を確保してあげてください。ついつい間食を与えてしまっている場合はそれを止め、食べ残しを置きっぱなしにしていればそれも止めて、朝晩2回の食事の時間帯以外は何も食べさせないようにしてあげてください。また、ご利用中のフードを見直す必要がある場合もありますので気になる方はご相談ください。また、一度ストルバイトの結晶が尿検査で見つかったとしても、頻尿や血尿などの症状が見られないようであれば再検査の必要はありません。検査の為に動物病院に出向く方が犬や猫にとっては余計なストレスが掛かってしまう事も考えられます。心配し過ぎるよりも、まずはしっかりと空腹時間を確保する事を心掛けていただく事が何よりも大切です。その為にも、好き嫌いをさせずに朝晩2回の規則正しい食生活が出来るように育ててあげてくださいね。それが出来るか出来ないかは飼い主様次第ですよ。宜しくお願い致します。