嘔吐の原因って???



嘔吐の原因は様々!
皆さんの愛犬・愛猫は嘔吐をした事がありませんか?実は犬や猫が嘔吐をしている姿は決して珍しくはありません。意外とちょっとした事でも簡単に嘔吐をしてしまいます。でも本当に体調が悪くて嘔吐している場合もあります。その見極めが非常に難しく大切になります。その見極めについて少し考えて行きたいと思います。




犬に最も多いのが空腹時の胃液!
朝食前の空腹時や夜中に、泡を含む黄色い液状の吐物を吐く事があります。これは空腹時の胃酸過多による嘔吐で、動物病院で相談をすると、「寝る前に夜食を与えてください」や「食事の回数を増やしてください」などとアドバイスを受ける事が多いです。しかし、それらの解決策では根本的な問題点は解消されていません。逆に尿のpHをアルカリ性に傾けてしまう原因となりストルバイトの結晶の生成に繋がり、尿結石や膀胱炎発症の危険が伴う解決策と言う事を覚えておいてください。このような嘔吐でお悩みの際は、消化酵素の摂取を意識してください。消化酵素が不足していると、せっかく食べたフード(食事)を上手く栄養に変えられず、長時間の食間に耐えられなくなってしまいます。消化酵素を摂取する事で、食事の回数を増やしたり、食事の時間帯を変更する事無く、空腹時の嘔吐を解消出来るケースが多いです。




猫は嘔吐の多い子達ですが・・・・。
猫と一緒に生活をなされている方はお分かりだと思いますが、猫は犬よりも嘔吐の多い子達です。とにかく良く吐きます。抜け毛の多い季節には必ずと言って「毛玉」を吐きます。これは問題のある嘔吐ではありません。逆に出してくれた方が良い吐物です。また、「〇〇〇〇(キャットフード名)は喜んで食べたが、食後すぐに吐いてしまった。残念ながらうちの子には合わなかったようだ」などのコメントを拝見する事がありますが、これもアレルギーなどの問題のある嘔吐の可能性は低いです。勢い良く食べた反動や、量が多かった事による自己防御反応だったり。正確にはこれらは嘔吐では無く吐出と言われる症状です。とにかく猫は犬に比べますと比較的よく吐きます。ですが、10歳前後になり、透明の液状の吐物を週に数回吐くようになりますと注意が必要です。このような嘔吐の原因は大半が腎機能の低下です。猫の死因で最も多いと言われる腎不全の初期症状です。もちろん他の原因も考えられますが、一度動物病院で血液検査をなされる事をおすすめ致します。また、腎臓に負担が掛りにくいフードへの切り替えもご検討ください。




高齢犬の食後の嘔吐にも注意が必要!
犬の場合も10歳前後から腎機能の低下が見られるようになります。食欲が低下したり、食べてもすぐに吐くようになったり。お水の飲む量が増えたり。猫の場合は、腎機能の低下により透明の液状の吐物を吐く事が多いですが、犬の場合は食べた物(未消化のドライフードなど)を吐くケースが多いです。若い頃は、「食べ過ぎかな」とか「早食いの反動かな」などで暫く様子を見られると良いと思いますが、ある一定の年齢を超えた嘔吐は軽く見過ごさないようにお願いします。