正しい猫のご飯の与え方
これはしてはいけません!
当コラムでは何度も申し上げておりますが、絶対にしてはいけないご飯の与え方は「置き餌」です。置き餌とはお皿に常時ドライフードを入れっぱなしにしておく事です。この場合、猫は好きな時に好きなだけご飯を食べる事が出来ます。何故、置き餌がダメなのかは下記にて説明致します。猫は好き嫌いが激しく、一度にたくさんの量を食べられないと思っている方がとても多い気がします。それは間違いです。ご飯の与え方が間違っているからそうなっているのです。
置き餌のダメな理由!
置き餌をしているご家庭の猫に共通して言える事だと思いますが、ダラダラ食いをしてしまいます。いつでも食べられる環境なので当然と言えば当然ですが、少し食べてはウロウロして、少し休憩してはまた少し食べる。これを繰り返します。または、ほとんど食べない。いつでも食べられる環境なのにほとんど食べない。凄く矛盾しているようですが、これが現実です。また、置き餌をしているご家庭に多いのが、間食の与え過ぎです。いつでも食べられる状態にしているに食べない。食べないからかわいそう。おやつを与えてしまう。と言う究極の悪循環です。結果、置き餌は猫のワガママを助長してしまいます。絶対にしないでください。
こんな与え方もダメ!
ご飯の時間に●●のフードをお皿に入れて差し出します。ほとんど食べないか、少しだけ食べてどこかへ行ってしまいます。そうすると、暫くしてから●●のフードが入ったお皿は下げてしまい、〇〇のフードが入ったお皿を差し出します。猫はさっきまでと違ったフードが入っているのに気付き食べに来ます。結果的に、〇〇のフードを食べたとしても食べなかったとしても関係ありません。そのような行為自体がダメなのです。最初に出てきたフードを拒否すれば、あとから違うフードが出てくると思わせる事がいけません。●●のフードを食べなかった時点でご飯は終了。次のご飯の時間までは何も与えないようにしてください。ご飯を食べていないのですからおやつを与えるなんて絶対ダメですよ。
回数が多過ぎるのもダメ!
猫の1日の食事回数の理想は2回です。尿のpH(ペーハー)を調節する為にも、1日2回の食事回数が好ましいです。但し、「1回の食べる量が少ないから」「催促するから」「空腹で嘔吐するから」などの理由で1日に3~6回程度与える方がおられます。そもそも、1日に何回も与えるので1回の食べる量が少ないのです。また、催促するからと言って、それに応えてあげているとキリがありません。催促すると貰えるので催促を続けるわけで、催促しても貰えなければ催促をしなくなります。また、空腹時に吐く子はいますが、獣医師でも「ご飯の回数を増やして対応してください。」などとアドバイスするケースも多々ありますが、それは間違いです。空腹時に吐くのは、消化が上手く行えていない証拠。食べた物をしっかりと栄養に変える事が出来ていれば空腹時でも吐きません。空腹時の嘔吐で困っている際は、ご飯の回数を増やすのでは無く、食べた物の消化が上手く行えるように消化酵素を補給させてあげてください。そうすれば、1日2回の食事でも空腹時の嘔吐は治まります。
食事は1日2回で食べ残しはすぐに下げる!
正しい猫のご飯の与え方はとっても簡単!「1日2回で食べ残しはすぐに下げる」これだけです。そして余計なおやつ、間食を与えない。特にご飯の時間に食べっぷりが悪い時には絶対におやつを与えない事。最近の飼い主様はおやつを与え過ぎる傾向あります。おやつはあくまでも朝晩のご飯をしっかり食べた子に、それも毎日では無く、たまに与えるべきもの。朝晩のご飯を残したのにおやつを与える事を、可愛がっていると言えますか?病気になってくれと言っているようなものです。本当にかわいいなら食生活を大切にしてあげてください。