ちょっと偉そうな事を言わせてもらいます!
「かわいがる」のは誰にでも出来る!
「かわいがる」って何でしょうか?改めて考えると、飼い主とペットの関係性では当たり前の事で、「かわいがる」は他人とペットでも成り立ってしまう気がします。何を言いたいのかと説明しますと、例えば散歩中に犬好きのおじいさんに出会います。そのおじいさんがおやつをくれます。犬は喜びます。おじいさんも喜びます。これはおじいさんが犬を「かわいがる」になりますよね。言ってしまえば「かわいがる」は誰だって出来るのです。しかし、そのおじいさんはおやつを貰って喜んでいる犬の事をかわいがってはいますが、大切には思っていないのでは無いでしょうか?
「大切に出来る」のは飼い主様だけ!
おじいさんからすると、自分の姿を見つけると喜んで寄って来てくれるので嬉しくなり、そしておやつを与えるのだと思いますが、私からすると、その犬はおじいさんを好きなのでは無くおやつをくれる人が好きなだけのように思います。また、その犬が散歩中におじいさんにおやつを貰うが為に、帰宅後に自分のご飯(フード)を食べなかったとしてもおじいさんには何ら関係がありません。少なくとも、そのおじいさんはおやつを貰いに来る犬の事をかわいがっていますが、大切には思っていないでしょう。そうなんです。かわいがるのは誰にでも出来ますが、大切に出来るのは飼い主様だけなのです。とは言っても、他人様がくださるおやつを断るのは勇気がいる事です。しかし、勇気を出して断ってください。大切な愛犬の為に。それが出来るのは飼い主様だけですよ。ちなみにそのおじいさんは架空の人物なので実在はしません(笑)でも、同じようなケースは決して少なくは無いと思います。
大切な子だからこそ我慢をしてください!
当コラムでは幾度と無く言っておりますが、どうしても「おやつを与え過ぎ」の方が後を絶ちません。お気持ちは本当に分かります。おやつを欲しそうな目で見つめて来たり、辛そうな声で訴えて来たり。でも愛犬・愛猫を大切に思っていただいているのであれば我慢してください。もちろん、朝晩2回のご飯をペロっと数秒で完食する子には多少のおやつは問題ありません。しかし、朝晩2回のご飯を数秒で完食する子は、あまりおやつを貰っていないのです。おやつを与えるのが日常の当たり前になっている方からすると、「おやつを毎日貰っていない子なんて居てるの?」とお思いかも知れませんが、当店のお客様にも、毎日おやつをお与えで無い飼い主様は沢山おられます。おやつを毎日与えていればそれが普通かも知れませんが、毎日与えなければそれはそれで普通になるのです。大切に出来るのは飼い主様だけです。おやつの量、回数はほどほどにお願いします。
犬や猫は飼い主様を信じて生きています!
犬や猫は自分でご飯やおやつを用意するわけではありません。全て飼い主様がご購入なされて、それを開封して愛犬・愛猫の目の前に差し出したものしか食べられません。犬や猫には人間のように「今日はちょっとおやつを食べ過ぎてしまったなぁ」と後悔する事は出来ません。健康の為に「間食は控えてしっかりと食事を摂らないと!」などを思う事も出来ません。全て飼い主様を信じて与えられたものだけを食べています。ですので、「おやつは食べるけどフードは食べない」や、「同じフードを続けると食いつきが悪くなる」などは全て飼い主様の対応が原因です。「うちの子はフードの好き嫌いが激しい」とお思いの方がおられますが、それはもしかすると「私が飼う子はフードの好き嫌いが激しい」ではありませんか?
偉そうな事を書きましたが、愛犬・愛猫を大切に出来るのは飼い主様だけです。おやつを与えて喜ばすのは他人でも出来ます。フードの食いつきが悪い時は絶対にフード以外は与えないでください。おやつは食事の代わりにはなりませんよ。