正しい子猫のご飯の与え方
子猫のご飯は一日何回?量はどうするの?
子猫と言っても生後数週間の子もいれば数か月の子もいます。ショップやブリーダーから来た子の場合は生後1ヶ月未満と言う事はあり得ません。現在の動物愛護管理法では、生後56日齢以降での引渡しが義務付けられています。と言う事は、ショップやブリーダーで購入した子の場合は、幼くても生後約2ヶ月以上の子だと言う事です。生後2ヶ月にもなれば離乳食では無くカリカリのドライフードを柔らかくふやかさなくても食べられます。もちろん柔らかくふやかしても結構ですし、ドライフードを使わずにウエットフードのみでも構いません。または、ドライフードにウエットフードをトッピングするような与え方でもOKです。個人的には最後のドライフードにウエットフードをトッピングする与え方がベストだと考えますが、「何を与える」かよりも「どのように与えるか」の方が大切です。
殆どのサイトが同じような事を書いていますが。。。
子猫を迎え入れた方の大半はスマホやパソコンで「子猫 ごはん 与え方」などのキーワードで検索すると思います。実際に検索してみますと、大手有名メーカーのサイトやペット用の保険会社などのサイトが沢山ヒットします。少しサイトの中身を覗いてみますと、殆どのサイトで、「生後半年くらいまでは一日に必要とするカロリーを4回~6回程度に分けて与えてください。」と書かれています。そして生後半年以上は一日に2回~3回と。正解と言えば正解かも知れませんが、その方法を貫ける飼い主様って結構少ないと思います。何故だかと言うと、自分のお家に生後2ヶ月で迎え入れて、生後半年まで一日5回程度のご飯を与えるとします。具体的には、朝・昼・夕・晩・寝る前、のようなスケジュールになるでしょうか。それを数か月続けて、生後半年になった頃にご飯の回数を朝晩2回に減らす事が出来ますか?今まで一日に5回ご飯をもらっていた子は、一日のご飯を朝晩の2回に減らした後も朝晩以外の時間帯にご飯を催促してくるでしょう。
対応を間違えるととんでもない方向に!
「催促するから与える」や「欲しがるから与える」と言った時点で大間違いなのですが。。。ご飯を一日5回から2回に減らした後に、今までご飯をもらっていた時間帯に愛猫が催促してくると、「ご飯は朝晩の2回だから、その他の時間帯はおやつを少しだけ」。よくあるケースだと思います。そうすると徐々に朝晩のご飯を残すようになります。そりゃそうですよね。催促すれば美味しいおやつをもらえるのですから。朝晩2回のご飯よりも美味しいおやつを。過去に何度もお話をしていますが、おやつは毎日与えるものではありません。おやつは欲しがるから与えるものではありません。常に主導権は飼い主様が握っていてください。結果的に見れば生後半年までに一日5回も6回もご飯を与えていた事がアダとなってしまうのです。
生後2ヶ月を過ぎればご飯は一日に2回で!
ショップやブリーダーから生後56日以上の子を家に迎え入れた際は、ご飯は朝晩2回でお願いします。正直、このような事を書いているサイトや書籍は少ないと思います。大半が上にも書いたように「生後半年までは4回~6回程度に分けて」や、回数が少なくても「3回に分けて」と書いているでしょう。しかし、多い情報が正しいとは限りません。生後1ヶ月を過ぎて離乳食を始めた頃は一日に3回でも良いと思います。それでも3回で良いと思います。もちろん食べっぷりや体調によっては異なりますが。健康状態も良くスクスクと成長している子であれば離乳期は3回でそれ以降は2回で充分です。小さい頃から「日中は何も食べない」を徹底しておくと後々楽になりますよ。