ストルバイト結石の原因はフードのせい?



フード選びももちろん大切ですが。。。
頻尿や血尿、尿にキラキラとした異物を発見などから診察をうけると大半が膀胱炎かストルバイト結石との診断。そこで殆どの飼い主様が「今のフードがうちの子には合っていなかったのね・・・。」とお思いになられます。その際に動物病院からは某大手2社の結石対応の療法食タイプのフードをすすめられる事が多く、品質に不安を抱いた飼い主様はプレミアムフードで結石対応のフードをお探しになられるケースが多いです。確かにフードを選び直す事は大切だと思いますが、本当に今のフードが合わなくて結石になってしまったのでしょうか?おやつに原因はありませんか?ご飯の与え方は大丈夫ですか?フードを見直す前に食生活全般を見直す事が大切です。




おやつを食べていない子は結石にはならない?
ストルバイトのお食事についてお問い合わせをいただきますと、当店では必ず間食(おやつやご褒美)を与えるのをやめていただくようにお願いをします。これは「おやつを与える」=「ストルバイト」だからではありません。もちろんおやつを与え過ぎてストルバイトになるケースも多いですが、おやつを与えると食生活が乱れやすいからです。おやつを与える事によって、朝晩の食事の食いつきが悪くなり、フードにトッピングをしたり、食事の回数を増やしたり、お皿を出しっぱなしにしたりなりがちです。結果的に見ると、おやつを貰っていなくて、朝晩2回の食事をがっついて食べる子はあまりストルバイトにはなりません。おやつやトッピング無しで朝晩2回の食事のみでストルバイトを発症したのであればすぐにフードを見直しましょう。是非ご相談ください。




猫は一度に沢山食べる事が出来ないですって!?
良く居られます。猫は一度に沢山の量を食べる事が出来ないので回数を分けて与えたり置きエサをしたりだと。それは完全な誤解ですし、失礼ながら言い訳です。我が家の愛猫達はがっつきます。先代の子達もみんながっつきました。朝晩2回の食事で一度のご飯は1分掛かるかどうか。一度お皿に突っ込んだ顔はお皿が空っぽになるまで上げる事はありません。一度にしっかりと食べる事が出来ます。愛犬も同じです。お陰様で私の愛犬・愛猫は今も昔も結石になった事はありません。フード選びも大切ですが与え方はもっと大切です。何故、愛犬・愛猫がご飯の時間に一度に食べ切ってくれないのか、がっついて食べないのかを考えてみましょう。フードの嗜好性や粒の大きさを理由にしてはいけません。必ず原因があるはずです。





難しく考え過ぎずにもっとシンプルに!
ストルバイトなどの結石になると、フードのマグネシウム含有量を調べたり、一日に飲むお水の量を量ったりなど、難しく考え過ぎてしまう傾向があります。マグネシウムの摂取過多で結石になるわけではありません。お水の飲む量が少な過ぎて結石になるわけではありません。勘違いしないでください。まずは間食や置きエサをやめて朝晩2回の食事を徹底してください。それが難しければ、尿のpHを強制的に酸性に傾ける動物病院処方の療法食をご利用いただくしかありません。それでも再発の可能性は否めません。時間を掛けてフードを探し回るよりも食生活全般を見直す事が、愛犬・愛猫の健康を守る為に最も必要な事では無いでしょうか。