糖尿病は犬と猫で食事療法は異なります!



犬と猫では何が違うの?
もちろん例外はございますが、犬と猫では同じ糖尿病であったとしてもタイプが異なるケースが多く見られます。ですので、糖尿病の食事療法でも犬と猫では全く違った考え方になる事が多いです。通常、腎不全やストルバイト結石などの場合は、犬と猫ではご利用いただくフードは違うものの、考え方自体はほぼ同じ事が多いので、糖尿病は珍しいケースと考えられます。特に猫の場合は、日頃からの正しい食事によって糖尿病を防ぐ事が可能になる場合が多いです。




猫の糖尿病の原因は大半がこれ!
猫の糖尿病の原因の大半は肥満です。また、その肥満の原因の大半が置きエサです。どんなに低カロリーなフードを使用していても、食べさせる量の管理が出来ない置きエサでは体重管理は不可能です。お皿にいっぱいのフードを置きエサにしていると、ちょこちょこダラダラと食べていても、あまり減っていないような錯覚に陥ります。でもご愛猫の体型をご覧いただければ、食べ過ぎである事はお分かりいただけるでしょう。その結果、膵臓から正常な量のインスリンが分泌されているにも関わらず、肥満が原因でインスリンの効きが悪くなり糖尿病になるケースが多いです。




まずは置きエサをやめて食事量を把握しよう!
現時点で肥満が気なる場合は、まずは置きエサをやめて、朝晩2回の食事に変更してください。そして適切な量のフードをお皿に入れて決まった時間に食事を1日2回与えてください。但し、置きエサをやめて朝晩2回の食事に変更をしたからと言って、初日から完食する事は無いと思います。完食どころか、殆ど食べないままどこかに行ってしまう事もあると思います。もしそうなったとしても、お皿は直ぐに下げてください。どこかに行って帰って来た時にはお皿が無くなっている事を教えてあげる必要があります。そして次の食事の時間までは何も与えず、決まった時間が来れば先程と同じように食事を与えてください。食事の与え方を切り替えた初日や2日目は、殆ど食べずに過ごす事になるかと思います。心配になられると思いますが3日目位から徐々に食べる量が増えてきますので頑張って乗り切ってください。




犬の糖尿病の食事療法は?
犬の糖尿病は、インスリンが欠乏している事で発症するケースが大半な為、インスリンの注射が治療の基本となります。また、食事と併せて血糖値をなるべく一定に保つように管理する事が重要となります。ご利用いただくフードは、高齢犬用やダイエット用が主な選択肢となりますが、ドライフードよりもウエットフードの方が糖質の含有量が少ない事が多く、血糖値の上昇を防ぐには効果的です。また、サプリメントで食物繊維を補給する事も効果的です。糖の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を防ぐ効果が期待出来ます。あとは間食を与えないようにお願いします。