食べ過ぎると出なくなるかも。。。
沢山食べるとうんちの回数は増えるの?
下記のようなお問い合わせをいただく事がございます。
「うちの子は食が細くて、食べる量が少ないので、便秘になりやすいです。どうすれば良いですか?」
確かに沢山食べるとうんちも沢山出るような気はしますよね。逆に食べる量が少ないとうんちの量も少なくなるような気もします。これは間違いでは無いと思いますが、とっても極端な話だと思います。例えば、フードファイターなどの大食いの方は、一度に数キロ分の食事を摂るので出る量も多いでしょうし、無理なダイエットで野菜サラダしか食べなければ出る量も少ないと思います。でも、何気無い日常で、少々食べる量が少ないからと言って便秘になったり、逆に食事や間食を沢山食べたので、うんちの回数が増えると言う訳では無いと思います。実際に、便秘で苦しむ犬や猫の多くは太っています。太っていると言う事は食べる量が少ない訳では無いですよね。食べる量が少なければ太りません。食べ過ぎているから太るのです。でも便秘になります。ですので、沢山食べるとうんちの回数が増えると言う訳ではありません!
一度に食べる量が少ないのは小食とは言いません!
そもそも、「食が細い」や「小食」などと言った言葉を間違った使い方をしている方がおられる気がします。例えばこのようなケースがございます。
「1日50g程度のドライフードを食べて欲しいと思っていても、食が細くて一度に10g程度しか食べてくれないので、1日に4回や5回食事を与えている。それでも毎回完食する事は無く、食べている量が少ないので便秘になりがち。でも決して痩せてはいなく、どちらかと言うとふっくらしている感じ。おやつは喜んで食べます。」
これは決して小食では無く、好き嫌いをしてイヤイヤ食べているだけ。また、1日に何度も食事や間食(おやつやご褒美)をしているが故に、腸の働きが悪くなって便秘になっているのです。なので、このような場合は、決して食が細い訳では無いので、好き嫌いをしないように間食を与えずに、食事の回数を1日2回に減らしてください。そうすれば12時間に1回しか無い食事の時間が待ち遠しくなり、好き嫌いやわがままを言わずに、必死になって食事を食べるようになります。更に、12時間の食間を維持する事によって、腸の働きが良くなり便通も良くなります。また、食事を1日2回しか与えておらず、間食も一切与えていないにも関わらず、1回の食事を残す事もあります。そのような時は心配し過ぎず、まずは体重(体型)をチェックして、痩せ過ぎていなければ様子見で大丈夫な場合が多いです。また、残すけれど勢いよく食べに来るようであれば、まず大丈夫でしょう。特に猫は日によって完食せずに残す事がありますが、そんな時はいつまでも置きっぱなしにせずにサッとお皿を下げてあげてくださいね。
便秘の時ほど量と回数は控えめに!
便秘になると便の量を増やす事によって、便秘が解消するとお思いになり、余計に食事や間食の量や回数を増やしてしまう飼い主様がおられますが、対処法としては全くの逆です。便秘の時ほど食事の量や回数を減らし胃を休めるようにしましょう。胃を休めると腸のぜん動運動が活発になり便秘の解消に繋がります。尚、猫に便秘の子が多いのは置きエサをしてダラダラと食事する子が多いからです。置きエサやダラダラ食いの原因になりやすいのが、ち●~るのようなペースト状のおやつ。美味しくて食べやすいので主食のドライフードへの興味が薄れてしまいます。その為、食事を差し出してもすぐに食べずに置きエサに。結果、便秘や膀胱炎、ストルバイト結石になりますのでペースト状のおやつのご利用にはくれぐれもご注意くださいね。また、高たんぱく・高脂肪のフードは低炭水化物になっている製品が多いので、便量が減り腸内環境を悪化させてしまうケースがございます。程良く炭水化物が含まれているフードをご利用いただく事をおすすめ致します。犬や猫は炭水化物の消化は苦手ですが「不要」ではありませんのでご注意ください。そしてフードの量は控え目に。宜しくお願い致します。