食生活を見直すだけで改善する事も!
原因が不明と言う事は・・・。
犬の蛋白漏出性腸症や腸リンパ管拡張症、犬猫共に多いIBD(炎症性腸疾患)など、病院で詳しく検査をしても原因が分からないと診断されるケースは少なくはありません。また、それらの多くは病気(疾患)と言うよりも、今現在起こっている症状を表す言葉と言う方が正しいと思います。何の病気が原因でそのような症状に陥っているのかを、動物病院ではしっかりと調べてくれると思うのですが、それでも明らかな病気は見つからずに「原因不明」となってしまうのです。例えば、食欲はあるが下痢や軟便が続くので血液検査をすると、アルブミンの数値が低く、更に詳しく調べると腸リンパ管拡張症が確認され、更なる原因を調べても腫瘍などは確認されずに、原因不明のIBD(炎症性腸疾患)となってしまうようなケースがあります。まぁ、原因が不明だからIBDとなるのですが。でも良く考えてみてください。今の獣医学や検査機器を使っても原因が見つからないようであれば、根本的な原因は食生活にあると疑ってみても良いのでは無いでしょうか。原因が分からないIBDだからと言って諦めずに是非一度ご相談ください。
実際に多くの改善例があります!
当店には毎日沢山のお悩みやご相談が届きます。下痢や便秘、フードの吐き戻しや胃液の嘔吐、尿路結石や膀胱炎など。殆どのケースが、動物病院で診察や検査を受けても原因が分からず、治まったと思っても暫くすると再発を繰り返す。もうこれはうちの子の体質なので仕方が無いと思っていた矢先に当店にたどり着いていただき、いちから食生活を見直していただいた事によって、症状が改善(緩和)した事は数え切れないほどあります。また、「吐くから」とか「下痢をするから」などで1回の食事量を減らし、食事回数を増やすなどの誤った解決策を行ってしまっているケースも多いです。「獣医師に言われた通りしているけど治らない。やはりうちの子の体質かな・・・。」と思い込んでいる方、是非一度ご相談ください。もちろん中には食生活の見直しだけでは症状に変化が無い場合もありますが、意外と良かれと思ってやっている食生活や、良いと思って選んでいたフードやサプリメントが原因になっている事もありますので。あと、当コラムでは何度も言っていますが、獣医師は病気(医学)のプロですが、食事のプロではございません。食事や食生活が関係していると思われる症状に関しては是非当店までご相談ください。
アレルゲンを気にするよりも食生活を!
以前にもコラムで書いた事がありますが、慢性的な下痢や軟便、皮膚の赤みや痒みなどがある時に、動物病院でアレルギー検査を行う事がありますが、アレルギー検査の結果は決して答え(正解)ではありません。症状の原因(アレルゲン)となっているのに陽性反応が出ない場合もあります。また、アレルギーには即時型アレルギーと遅延型アレルギーがあるので、症状に適した検査をしないと意味がありません。更に、犬猫のアレルギーの内、食物アレルギーの確率は非常に低く、お悩みの症状の原因が食物アレルギーである可能性はかなり低いです。また、アレルギーと良く似た症状が出る食物不耐症の可能性もあり、アレルギー検査で陽性反応が出たアレルゲンを全て除去した食生活を行っていても症状が改善しない場合は、良かれと思って与えていた食材が症状の原因になっている場合があったり、良かれと思って行っていた食事の与え方(1日3回以上に分けるなど)が原因で腸内環境が乱れ、免疫機能が正常に機能していない場合もあります。それらを踏まえて、一度食生活を見直すだけで症状が改善する場合があります。ご自身では気付けない点もあると思いますので是非一度ご相談ください。