食べない原因から目をそむけないで!
甘やかしていると後悔しますよ!
犬でも猫でも同じ事が言えるのですが、甘やかしてしまった結果、食生活が乱れてしまうと、結果的にかわいそうな目にあうのは犬猫達です。甘やかすとは具体的にどのような事なのかと言うと、あくまでもここでは食生活においての甘やかしについてお話をしますが、最も多い甘やかしが、間食の与え過ぎです。間食とはおやつやご褒美の事を言いますが、基本的には与え無くても良い食べ物の事です。人間も同じですが、おやつは食べなくても良い物ですし、ご褒美はおやつを与えたい飼い主側の都合の良い呼び名とも言えると思います。おやつを与え過ぎるのは犬猫にとって良くない事と認識されておられるのですが、ご褒美はおやつに含まれないとお考えの方が多いです。実際に、「おやつは与えないけど、トイレのご褒美は与えています。」なんて方が多いですから。ご褒美であっても、犬猫からするとおやつです。間食を全く与えてはいけないとは思いませんが、朝晩の食事の食いつきに影響が出るほどの量や回数を与えるのは、完全な甘やかしです。結果、おやつは食べるけれどフードは食べないので、「うちの子は好き嫌いが激しい」「うちの子は食が細い」「うちの子は食に興味が無い」などとなるのですが、だいたいそのようなご家庭の犬猫達は太っていますよね・・・。
絶対やってはいけない甘やかしは置きエサです!
もう何度も何度もお伝えをしておりますが、置きエサは絶対にしてはいけません。間食の与え過ぎで朝晩2回の食事の食べが悪くなって置きエサをしているケースや、1日に3回も4回も食事を与えるが故に1回の食事への執着心が薄れて食べ残すようになって置きエサをしているケース、1回の食事の量が多過ぎるのにも関わらず完食をしないからと言って置きエサをしているケース、自動給餌器を使用して食事を与えているので食べ残しを下げる事が出来ずに置きエサになっているケースなどなど、置きエサには様々な原因が考えられますが、置きエサをすると必ず好き嫌いが激しくなります。そして、ガツガツと勢い良く食べる事が無くなりますので、食が細いと勘違いをしてしまい、ついつい甘やかしてしまって、日替わりのようにフードを変えたり、1日に何回も手のひらからフードを与えるようになったりしがちです。結果、空腹時間が短くなり、尿のpHに乱れが生じ、膀胱炎やストルバイト結石などを繰り返し発症するようになります。置きエサをしていると、必ずと言っても良いほど、膀胱炎やストルバイト結石を患います。ですので、何があっても絶対にしてはいけない甘やかしが置きエサになります。
フードの追い足しは禁物!
1日2回の食事を徹底し、食べ残しがあっても置きエサをせずにお皿を下げてしまうようにしていただいていれば、どのようなフードが出て来てもガッツいて必死になって食べるはずですなのですが、何故かフードを選り好みしたり、好き嫌いが激しくなる事があります。このようなケースで多いのが、フードの追い足しです。フードの追い足しとは、例えばAのフードをお皿に入れて差し出すとします。しかし、気に入らないのか匂いを嗅ぐだけで食べなかったり、半分程度を残したりしているので、そこにBのフードを加えたり、Cのフードを別のお皿に入れて差し出したりする事です。このような事をしていると、せっかく1日2回の食事を徹底していただいても、好き嫌いが激しくなりフードの選り好みをするようになってしまいます。ですので、一度差し出したお皿の中身に手を加えてはいけません。フードがお皿に残っているからと、そこにふりかけを追い足しするような事は絶対にしてはいけないのです。また、二つ目のお皿を追加で差し出す事も絶対にしてはいけません。うちの子は好き嫌いが激しいとお思いの方、うちの子は食が細いとお思いの方、このような甘やかしによって、苦しい思いや痛い思いをするのは愛犬や愛猫ですよ。可愛いからこそ、食生活に対しては厳しくしてあげてくださいね。