食べ過ぎているから太ります。当たり前です。
それって本当に痩せているの?
ハッキリ言って日本に居てる犬猫達の大半が肥満です。その為、肥満の体型が標準体型と勘違いをなされている方も多いように感じます。また、獣医師も肥満の犬猫ばかりを見ている(診ている)影響からなのかは分かりませんが、本来は標準体型である子に対して「もう少し体重を増やした方が良い」「少し痩せ過ぎですね」などと伝えてしまう事も少なくはありません。
確かに痩せ過ぎよりは少々ふっくらしていた方が安心感はあると思いますが、少し感覚がマヒしている気がしてなりません。
その為、動物園などでトラやライオンなどを見ると「凄い痩せている」と感じてしまう方がおられると思いますが、あれが本来の姿です。
また、テレビやYouTubeなどに出て来る犬猫達の姿を見て、「うちの子も同じ位の体型だから大丈夫」と思わないようにお願いします。飼い方や食事の与え方を紹介している動画クリエイターの方がおられますが、必ずしも正しい情報を発信しておられるとは限りません。勘違いの無いようにお願いします。
特に猫!肥満は糖尿病や肝リピドーシスの原因となりますのでご注意を!!!
どうして痩せないのか?
まずは我が子(愛犬・愛猫)の姿を今一度見直してみてください。「細いなぁ」「痩せているなぁ」と思われる方はごく一部だと思います。大半の方が「ぽっちゃり気味かな」「お腹にお肉がついているような」「細くは無いかな」「少し痩せた方が良いのかな」と思われると思います。
しかしそのように思う反面、「そんなに沢山食べさせて無いけど太る」「ダイエット用のフードを与えているが痩せない」と感じておられる方も多いのでは無いでしょうか。そのように思われるお気持ちはとても良く分かります。でも、沢山の量を食べさせてはいないと思っていても、または低カロリーのフードを与えていても、痩せていなければ結果的には食べ過ぎなのです。
実際に、製品パッケージ記載の給与量の半分程度しか与えていなくても太る場合がありますが、とにかく結果が全てです。何をどの位の量を与えていようが、太っていれば食べ過ぎです。(一部の疾患が原因の体重増を除く。)
お願いだからとにかく太らせないで!
初めに「ハッキリ言って日本に居てる犬猫達の大半が肥満です。」と書きましたが、その理由は「ハッキリ言って日本に居てる犬猫達の大半が食べ過ぎ。」だからです。そう、食べ物を与え過ぎです。主食のフードはもちろんですが、間食のおやつやご褒美も与え過ぎです。これにはペット用のおやつを製造販売するメーカーにも責任があるのですが、主食のフードと同様におやつのパッケージの裏にも一日の給与量が書かれていたりします。
ここ数年で需要が急拡大していて、犬猫達の健康を阻害する諸悪の根源でもあるペースト状のおやつにも「1日●本」などと記載があります。
そもそもおやつに給与量の目安なんて必要がありません。食べなければ食べない方が良いのですから。そのような記載があるので与え過ぎてしまう方が後を絶たないのです。製造販売するメーカーとしては、沢山与えてもらって沢山購入をしてもらいたいのだと思いますが、その結果犠牲になっているのは犬猫達です。
ですので、主食となるフードやおやつの量を決めるのはメーカーでは無く、飼い主様がしっかりと適量を見極めてあげてください。
製品に書いてある量や、犬猫が欲しがる量を与えるのでは無く、太らない量でご利用いただくようお願い致します。
1日の食事量の目安としてカップラーメン何杯、おやつ量の目安でポテトチップスは何gやケーキは何個までなどの決まりは無く、太らないように注意しながら食べる人間と同じです。難しく考える必要はありません。宜しくお願い致します。