長生きして欲しいなら太らすな!
痩せている子は長生きな子が多い!
少し前のコラム「何でも食べる子は長生きな子が多い!」に引き続き、今回は「痩せている子は長生きな子が多い!」を皆さんに知っていただきたいです。
痩せていると言ってもガリガリを推奨しているのではありません。標準的な体型を維持していただきたいと言う事です。ですが、多くの飼い主様が思っておられる標準的な体型は肥満気味である事が多いです。
「動物病院では丁度良いと言われました~。」と言う子でも肥満気味の子が多いような気がします。それ程までに皆さんの感覚が麻痺しているように感じます。
また、「少しポッチャリしている位が、何かあった時の為の蓄えになって良いですよ。」のような事を言う人が居ますが、そのような事は絶対にありません。猫の肝リピドーシスでも分かるように、太っていると何らかの理由で食べる事が出来なくなった際には注意が必要になります。
太る原因、痩せない原因は何?
少ししか食べさせていないのに太る、痩せないと感じている方が多いと思います。しかし結果的に太ったり、痩せる事が出来ない原因は「摂取カロリーが消費カロリーよりも多い」からです。
と言っても、愛犬や愛猫の消費カロリーなど分かるわけが無いので、太っていたり思うように痩せないのであれば食べさせる量を減らすしかありません。特に猫です。
犬はお散歩と言う手段があるので、ある程度の運動量の確保が可能です。とは言え、お散歩で消費カロリーを増やすのには相当な時間が必要にはなりますが。
なので、体重を落としたいのであれば食べさせる量を減らせば良いだけです。
「最低どの程度の量は食べさせないといけませんか?」と言うような内容のご質問を良くいただくのですが、具多的な決まりはありません。
思い切って食べさせる量を減らしても大丈夫です。例えば、パッケージ記載の給与量の目安の半分程度でも大丈夫です。その結果、あまりにも体重が急激に落ち過ぎてしまうようであれば量を増やしてあげれば良いのです。
痩せている子は食事療法もスムーズに!
痩せている子(太っておらず標準的な体型の子)は好き嫌いをしない傾向があります。
理由は必要以上に食べ物を貰っていないので、常にお腹が空いています。腹ペコでは無いけれど満腹でも無い状態なので、食事の時間に出されたフードは何でも食べます。
何でも食べると言う事は、その時その体調に見合った食事を摂らす事が出来ると言う訳なので、万が一の際にも食事療法をスムーズに行う事が出来ます。
置きエサをしていたり、1日に何回も食事を与えていたり、おやつを頻繁に与えていたり、好きな食材をトッピングして食事を与えていたりする方からすると、「好き嫌いをせずに何でも食べる子など居てるわけがない。」とお思いでしょう。
でも実際に、1日2回の食事を徹底して、1回の食事量も必要最低限の量しか与えなければ何でも食べるようになるのです。
また、そのような子は決して太っておらず標準的な体型を維持する事が出来ています。
このような子はきっと長生き出来るでしょう。経験談を含ます。以上です。