尿路結石の最大の天敵は「偏食」



尿路結石の原因を考えよう!
相変わらず多い、犬猫の尿路結石。。。昔は猫の代表的な疾患でしたが、今は犬の方が多いのでは???と思うほど。もちろん猫も未だに多いですが。
今までにも当コラムでは何度が尿路結石についてお話をしてきましたが、改めて!

尿路結石を体質のせいにしない!特にストルバイト。

何故なら、多くの動物病院が「体質ですね~」で済ませてしまうからです。尿路結石になるにはそれなりに原因があります。その原因を突き止めて改善しようとせずに体質で済ますなんて(怒)それでは何度も繰り返してしまいます。ですので、今回は少し厳しい目線で尿路結石(ストルバイト)の原因について考えてみたいと思います。



「だらだら」は危険!
もちろん例外はありますが、尿路結石になる犬猫の大半が「主食嫌い」です。主食嫌いとは、朝晩のご飯をきっちりと食べない子。で、おやつは喜んで食べる。これは飼い主様側にも大きな原因があるのですけどね。

要はこんな感じです。朝起きて、朝ご飯を食べます。しかし、ドライフードはあまり好きでは無く少ししか食べない。昼前にはお腹が空いておやつを求める。又は、朝ご飯を少ししか食べていないので、お腹が空いているだろうと心配になり飼い主様の判断でおやつを与えてしまう。夕食までの間にそれが数回続く。そして、いざ夕食の時間になるとあまりお腹が空いていないので、少ししか食べずに、就寝までの間に何度かおやつを食べる。そして翌朝になり同じ生活を繰り返す。これはどちらかと言うと犬に多いですね。

猫に多いのは、いわゆる「置きえさ」です。お皿にたくさんドライフードが入ってあり、いつでも好きな時に食べられる状態です。これはとっても危険。

何故なら、先の犬の場合と同じですが、「空腹時間」を作れないからです。空腹時間が無いと言う事は、内臓が休む時間が無いと言う事です。尿路結石(ストルバイト)は尿がアルカリ性に傾いて発症する疾患です。内臓が一生懸命働いていると尿はアルカリ性に傾きます。逆に内臓が休んでいる時は尿は酸性に傾きます。もうわかりましたね。だらだら食べていると尿はアルカリ性に傾きっぱなしになるのです。そして尿路結石(ストルバイト)に。
ですので、尿路結石(ストルバイト)になる子の大半が、「好き嫌いの激しい子」「食生活が乱れている子」なのです。規則正しく、朝晩2回のご飯と適度な間食(1回)。一日の中で、食べ物を口にする回数を減らす事が出来れば最大の尿路結石(ストルバイト)予防法になります。
また、ウエットフードは嗜好性が高くて喜んで食べてくれるケースが多いので、規則正しい食生活を行いやすく、水分をしっかりと摂取出来て、尿量が増えますので尿路結石予防には最適です。是非取り入れてみてくださいね。