コラム


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!


記事一覧

外耳炎対策
日和見菌って???
コレステロール値の指摘について
尿路結石の最大の天敵は「偏食」
空腹時の嘔吐を止めるには
シニア期に高たんぱく食は必要か???
猫の特発性膀胱炎を予防するには?
今更ですが、乳酸菌とは?
ドライフードの保存方法に悩む。。。
腎臓にやさしい食事とは?
「好き嫌い」や「偏食」の原因は何?誰?
ストルバイト予防食は自分で見つけられる?
ストルバイトを予防する食生活とは?
摂取カロリーを気にするな!
乾いた食事だけでは不安です!
メーカーの言うとおりにする必要は無い!
好き嫌いの何が悪いの?
シニア(高齢期)用のフードの使い方
ビタミンCは必要なのか?
腎不全は便秘で悪化する?!
アレルギーの付き合い方
ローテーションは必要なのか?
【追記ありの再更新】ビートパルプについて
腎機能低下を早期に発見出来る検査が登場?!
とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
製品について良くある質問をご紹介
尿検査でストルバイトと診断されたら!
オメガ3脂肪酸を理解しておこう!
「フードを食べない」のは間違っているから!
牛乳と乳酸菌
嘔吐の原因って???
今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」
猫の便秘を解消するフードとは?
食物アレルギーを疑うならまずは〇〇の摂取!
うちの子だけ???
メーカー(販売元)の脅しには気をつけろ!
店長は本気で怒っています!!!
正しい猫のご飯の与え方
犬のこんな咳には注意が必要です!
2018年もお世話になりました!
今年最初のコラムもやっぱりこのネタ!
腎不全と診断された猫の食事について
それ本当にアレルギー???
腎臓の負担軽減で腎不全対策を!
膵臓(すいぞう)を大切にしよう!
簡単なダイエット方法教えちゃいます!
便秘解消の秘訣は!?
愛犬のその仕草、見逃さないで!
そのおやつの与え方で大丈夫?
ストルバイトの原因はマグネシウムでは無い!
フードは一日に何グラム与えるのが良いの?
これからの季節に増える膿皮症の対処法!
去勢手術、避妊手術ってどうなの?
ちょっと偉そうな事を言わせてもらいます!
その「しつけ」って本当に必要ですか?
原材料表記の先頭はお肉で無いとダメ!なの?
こんな商品嫌いです。絶対売りません!
食べないのは本当に粒が大きいのが原因?
25年間のペットフード事情を振り返る
消化酵素の摂取をうるさく提案する理由は?
心臓病の食事で気を付ける事は?
負のスパイラルに陥らないようにご注意ください!
尿のpHと食品のpHについて
猫の外飼い(放し飼い)は絶対にダメ!!!
正しい子猫のご飯の与え方
猫の慢性腎不全のお食事について
犬の慢性腎不全のお食事について
お水は水道水?ミネラルウォーター?何が良いの?
涙やけを解消する簡単な方法!でも。。。
まさかトイレットペーパーが買えなくなるとは・・・
ストルバイト結石の原因はフードのせい?
ご飯の与え方でお悩みの際はお気軽にご相談を!
免疫、免疫って。免疫ってそんなに大切なの?
全年齢対応のフードについて考えてみました!
病院のフードを食べません。。。と言う方へ
これは獣医さんに言われてもやっちゃだめ!
ドライフードが嫌いだから食べないのではありません!
猫の便秘の原因をお教え致します!
何故太るか知ってますか?
やっぱり予想通り気温の上昇と共に急増しています!
子犬用や子猫用っていつまで?
どうしてうちの子は好き嫌いをするの?
「粒が大きくて」とか「長期間食べ続けて飽きた」とか・・・。
お水を沢山飲ませてストルバイトを予防する方法!
店長の愛犬・愛猫は何を食べているの?
こんな時はかるーい断食を取り入れてみてはいかが?
犬の外耳炎の治し方
食後しばらくして食べた物を吐くのは何故?
用意する食事のお皿は1個だけ!!!
食物アレルギーよりも食物不耐症に注意して!
心臓病の犬は太る方が良いの?
犬の胆泥症を解消する食事はこれ!
フードの年齢表示にこだわらないで!
猫の甲状腺機能亢進症について
若い内に好き嫌いを無くさないと大変な事に!
心配になりますよね。でもまずは落ち着いて!
犬猫のシュウ酸カルシウム結石予防法!
ウエットフードは低たんぱく?
一度に沢山食べられない原因は???
白内障が気になり出したら・・・。
勘違いしやすいので解説します!
ご飯は手であげてはダメ!
10歳近くになったら注意をしてあげて!
若い頃は吐かないけど・・・。
太っている事を「●●」とは言ってはいけません!
尿路結石対応って書いていれば安心なの?
綺麗なうんちが出るフードで安心?
糖尿病は犬と猫で食事療法は異なります!
まだまだ暑い日が続くこの時期に気になるあれこれ
無責任な情報を信じるな!
こんな薬の飲ませ方をしてはいけません!
猫にとって必要なカロリーってどれくらい?
体に良い物も悪い物も量次第って事ですね。
食べない原因は何ですか?
水分摂取不足が原因の結石(ストルバイト)を解消するには?
1日に5回も6回もご飯をあげる必要あります?
一年の中で最も注意が必要な季節がやってきました!
一年の初めだから言っちゃいます!
まずは適量を見つけましょう!
無料サンプルの誤った使い方はしていませんか?
知っていて欲しい猫の恐ろしい病気
本当の原因を見失ってはいけません!
空腹時の嘔吐を恐れるな!
勘違いをされやすい原材料たち
去勢後の猫の食事について
愛犬への必要の無いご褒美ベスト3!
最低限のマナーも守れないなら飼わないで!
高齢猫が痩せてきたら
高齢犬が腎不全と膵炎を併発した時の食事は?
食べない事も治療のひとつです!
缶詰を食べない猫でもこうすれば食べる!
当店のアレルギーについての考え方です。
毎日の積み重ねが・・・。関節を守ろう!
何度も言いますが結石と水分摂取量は関係ありません!
カロリーを気にしても意味ないですよ!
どうして好き嫌いをするのかを考えてください!
膀胱炎を繰り返さない為の食事はこれ!
気にし過ぎると失敗しちゃいますよ!
ストルバイト結石の予防に成功!その後のフードは?
毎日飲ます薬だから頑張って!
猫に多い口内炎。食事で治せるの?
痩せるからって無理に食べさせてはダメ!
今年最後のコラムですが、改めて・・・。
この思い込みは本当に危険です!
「多頭飼いだから置きエサ」は言い訳です!
不規則な食生活は病気の発見を遅らせる事も!
与えるフードの量はこうやって決める!
食べ過ぎると出なくなるかも。。。
愛猫が腎臓病になったので食べるフードを探している方へ!
シニア用のフードを活用しよう!
ストルバイトの結晶に焦らないで!
愛猫が10歳近くになったら必ず検査をしてください!
運動不足なのであれば減らしてください!
夏バテで食欲が落ちるようであれば・・・。
食いつきの良いフードを探していても無駄!
当店で猫用の糖尿ケア(糖尿病サポート)のフードを売らない訳。
こんな謳い文句には注意をしてください!
それって良い事ですよ!
正しい子犬の育て方
自動給餌器は便利なようで・・・。
食生活を見直すだけで改善する事も!
成長期の子猫への正しい食事の与え方!
新入りさんを迎えるにあたって。
低脂肪が正義ではありません!
犬用・猫用に特別に作っています!って必要?
普通のフードってどんなの?
感覚がマヒしてきて都合の良い解釈を・・・。
食べない原因から目をそむけないで!
腎不全で食欲不振にはなりません!
こんな時、まずは絶食ですよ!
あなたの愛猫は草食動物ですか?
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第一章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第二章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第三章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第四章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第五章
缶詰(ウエットフード)の成分値の見方について
膿皮症や外耳炎の原因は何?
食べ過ぎているから太ります。当たり前です。
水を飲んでも尿路結石は治りません!
メリットよりもデメリットに注意を!
腎臓ケアのキャットフードはいつから与えるの?
避妊去勢済み用フードには要注意!
夏バテ対策の食事のご相談について
同じメーカーの製品だからと言って安心は出来ない!
1日でも早くに気付いてください!
素早く体調の異変を見抜く方法はこれ!
腎不全による食欲低下の際の食事について。
尿のpHを下げたいなら食べさせるな!
肝臓も腎臓も膵臓も一緒!
猫の肥大型心筋症について
病気に便乗した悪徳商法を許すな!

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なぜ猫には便秘が多いのか?
猫の便秘に対してのお問い合わせは日々寄せられております。どうしてそれ程までに猫の便秘が多いのか。ひと昔前よりも明らかに増加している猫の便秘。今回は猫の便秘について考えて行きたいと思います。




猫の便秘は食生活が原因なの?
食事を摂る事によって作り出されるウンチ。もちろん食生活は便秘の原因になります。当然の事ですね。また、猫の食生活は犬や人間よりもお肉に偏りがちです。もちろん犬や人間よりも動物性たんぱく質や脂質を多く必要としますので仕方が無い事かも知れません。しかし、その食生活が便秘を産み出しやすくしてしまっています。




お肉を沢山食べると便秘になるの?
猫に限らず、犬や人間も動物性たんぱく質や脂質を多く摂取すると腸内の悪玉菌が増殖する傾向があります。腸内の悪玉菌が増殖すると、便の腐敗が進み、便通が悪化し便秘を引き起こしやすくなります。更に便秘を起こす事により、腸に停滞している便が悪玉菌を増殖し、更なる腸内環境の悪化を招きます。こうなると、便秘の問題だけでは無く、免疫力の低下や腎臓病発症のリスクを高めてしまいます。だからと言って猫にとってはお肉は栄養の源。どうすれば良いのか・・・。




便秘の解消には内臓を食べろ!
猫にとってお肉は栄養源と言いましたが、本来猫にとって栄養源となるお肉は生肉です。それも綺麗なお肉の部分だけでは無く、胃や腸などの内臓も大切な栄養源です。小動物や魚などの胃の中には発酵した食材が含まれています。その発酵した食材が含まれている胃を食べる事によって乳酸菌を摂取します。乳酸菌は腸内において善玉菌となり、悪玉菌を減らして善玉菌優位な腸内環境を作り出します。もうお分かりでしょうか。そう、猫は本来お肉をたっぷり摂取しますが、そのお肉には乳酸菌がたっぷりと含まれており、動物性たんぱく質や脂質を多く摂取しても乳酸菌の働きによって悪玉菌の増殖を抑制し便秘になりにくい腸内環境を作り出す事が出来るはずなのです。しかし、キャットフードに含まれるお肉は乳酸菌を含まない為、腸内環境が悪化し便秘になりやすいのです。更に、最近は動物性たんぱく質や脂質が多く含み過ぎているフードが多いのも便秘の猫が増えている要因のひとつでしょう。お肉をしっかり摂取する事も必要ですが、乳酸菌の摂取は忘れずに。

動物用乳酸菌食品H&J・I・N(ジン)(旧名称 JIN)
スパイラルエンザイム生酵素
発酵野菜ミックス


良く見かけるこの2つの言葉の意味は?
最近、ドッグフードやキャットフードを探していると必ず出てくるこの2つの言葉「グルテンフリー」と「グレインフリー」。良く似ている言葉ですが意味はもちろん違います。今日はこの2つの言葉を簡単に説明をしたいと思います。




「グレインは穀物」「グルテンはたんぱく質」
簡単に言いますと、「グレインフリー」は穀物を使用しないで作られたフード。穀物とは、お米や小麦、大麦などの麦類、トウモロコシなどを指します。また、「グルテンフリーとは」小麦などに含まれるたんぱく質で、小麦アレルギーの原因となる物質です。ペットも人間も小麦アレルギーが非常に多く、小麦を使用せずに作られた製品などに「グルテンフリー」と表示されるようになりました。スーパーマーケットでも「グルテンフリー」製品のコーナーを見かけるようになりました。




重要なのはどっち?
「グルテンフリー」と「グレインフリー」。フードを選ぶ際にどちらの言葉を重要視すれば良いのか。答えは簡単。「グルテンフリー」です。もちろん「グレインフリー」が悪いわけではありません。しかし、「グレインフリー」で無くても構わないと言う事です。言い換えると穀物を使用していても大丈夫だと。但し、皮膚が弱い子やお腹の弱い子はグルテンに反応している可能性もあるので「グルテンフリー」のフードをお選びいただいた方が良いと言う事になります。「グレインフリー」で無くても、小麦が含まれず、お米やトウモロコシなどが炭水化物源になっていれば大丈夫です。「えっ!トウモロコシって駄目なんじゃ無いの?」とお思いの方はとろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?をご一読ください。




穀物は消化に悪いのでは?
お米やトウモロコシが消化に悪いとお思いの方。正解です。間違いありません。犬や猫は炭水化物の消化が苦手です。ですが、グレインフリーのフードに使用されている「サツマイモ」や「エンドウ豆」も消化に悪いです。炭水化物の塊ですから。要は犬や猫は炭水化物の消化が苦手なのです。理由は炭水化物を消化する為に必要なでんぷん分解酵素のアミラーゼの分泌量が少ないからです。なので、グレインフリーのフードの販売会社が

「犬や猫は穀物の消化が苦手です。何故なら犬の唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる、でんぷん質の炭水化物を分解する酵素が含まれないためです。ですので、当社は穀物は使用せずに「サツマイモ」や「エンドウ豆」を使用しています!」

と言う内容の事を書いていれば、残念ながら自社製品を否定している事になります。




炭水化物は必要なの?
犬や猫が消化を苦手とする炭水化物。それならフードに炭水化物を含む食材を使用しなくても良いのでは?とお思いの方も出てくると思います。しかしそれではいけません。炭水化物は体内でブドウ糖に変換され、血液や筋肉、骨の生成・維持に重要な役割を果たします。犬や猫は本来、アミラーゼで消化分解された草食動物の胃の中の炭水化物を摂取して栄養を補給していました。ですので、自分の体にはアミラーゼを持たなくても良かったのです。消化が苦手だからと言って炭水化物の摂取を避けるのでは無く、消化の苦手な炭水化物を上手に消化出来るようにアミラーゼを摂取する事が大切です。アミラーゼの摂取には消化酵素系のサプリメントをご利用ください。


嘔吐の原因は様々!
皆さんの愛犬・愛猫は嘔吐をした事がありませんか?実は犬や猫が嘔吐をしている姿は決して珍しくはありません。意外とちょっとした事でも簡単に嘔吐をしてしまいます。でも本当に体調が悪くて嘔吐している場合もあります。その見極めが非常に難しく大切になります。その見極めについて少し考えて行きたいと思います。




犬に最も多いのが空腹時の胃液!
朝食前の空腹時や夜中に、泡を含む黄色い液状の吐物を吐く事があります。これは空腹時の胃酸過多による嘔吐で、動物病院で相談をすると、「寝る前に夜食を与えてください」や「食事の回数を増やしてください」などとアドバイスを受ける事が多いです。しかし、それらの解決策では根本的な問題点は解消されていません。逆に尿のpHをアルカリ性に傾けてしまう原因となりストルバイトの結晶の生成に繋がり、尿結石や膀胱炎発症の危険が伴う解決策と言う事を覚えておいてください。このような嘔吐でお悩みの際は、消化酵素の摂取を意識してください。消化酵素が不足していると、せっかく食べたフード(食事)を上手く栄養に変えられず、長時間の食間に耐えられなくなってしまいます。消化酵素を摂取する事で、食事の回数を増やしたり、食事の時間帯を変更する事無く、空腹時の嘔吐を解消出来るケースが多いです。




猫は嘔吐の多い子達ですが・・・・。
猫と一緒に生活をなされている方はお分かりだと思いますが、猫は犬よりも嘔吐の多い子達です。とにかく良く吐きます。抜け毛の多い季節には必ずと言って「毛玉」を吐きます。これは問題のある嘔吐ではありません。逆に出してくれた方が良い吐物です。また、「〇〇〇〇(キャットフード名)は喜んで食べたが、食後すぐに吐いてしまった。残念ながらうちの子には合わなかったようだ」などのコメントを拝見する事がありますが、これもアレルギーなどの問題のある嘔吐の可能性は低いです。勢い良く食べた反動や、量が多かった事による自己防御反応だったり。正確にはこれらは嘔吐では無く吐出と言われる症状です。とにかく猫は犬に比べますと比較的よく吐きます。ですが、10歳前後になり、透明の液状の吐物を週に数回吐くようになりますと注意が必要です。このような嘔吐の原因は大半が腎機能の低下です。猫の死因で最も多いと言われる腎不全の初期症状です。もちろん他の原因も考えられますが、一度動物病院で血液検査をなされる事をおすすめ致します。また、腎臓に負担が掛りにくいフードへの切り替えもご検討ください。




高齢犬の食後の嘔吐にも注意が必要!
犬の場合も10歳前後から腎機能の低下が見られるようになります。食欲が低下したり、食べてもすぐに吐くようになったり。お水の飲む量が増えたり。猫の場合は、腎機能の低下により透明の液状の吐物を吐く事が多いですが、犬の場合は食べた物(未消化のドライフードなど)を吐くケースが多いです。若い頃は、「食べ過ぎかな」とか「早食いの反動かな」などで暫く様子を見られると良いと思いますが、ある一定の年齢を超えた嘔吐は軽く見過ごさないようにお願いします。


犬猫に牛乳は向いていません!
犬や猫に牛乳を与えている人も少なくは無いでしょう。水をあまり飲んでくれないので飲み水に少しだけ牛乳を混ぜて与えている人もおられるかと思います。但し、本来は犬や猫には牛乳を与えるべきではありません。理由は乳糖不耐症と言って、犬や猫は乳糖を分解できる酵素を充分に持っていません。その為、胃腸の不調を引き起こしやすく、下痢や嘔吐などの症状が見られる場合があります。また、皮膚疾患を患うケースも珍しくはありません。

尚、犬用や猫用としてゴートミルクと言われるヤギのミルクが良く売られていますが、牛のミルクに比べ、成分が犬や猫の母乳に近いと言われています。乳糖が少ない為、下痢を起こしにくく、しかも脂肪球が牛乳の1/6程度と小さいので消化にも良くなっています。




牛乳がダメなのに乳酸菌は大丈夫?
良くいただくお問い合わせです。先にも述べました通り、牛乳を飲むとお腹を壊したり皮膚に痒みが生じる子も少なくはありません。そのような子に乳酸菌を与えても大丈夫なのか???

答えは簡単!全くもって心配要りません。

乳酸菌は名前のイメージや、ヨーグルトやチーズの発酵食品の原材料の一部として使用される事により、乳製品と勘違いをなされる方も多いですが、乳酸菌自体は牛乳には全く関係がありません。ですので、牛乳が苦手な犬猫でも乳酸菌を摂取する事は何ら問題がありません。それよりも動物性たんぱく質を多く摂取する犬猫は、人間よりも腸内に悪玉菌が増殖しやすい傾向にありますので、善玉菌の増殖を促してくれる乳酸菌を積極的に摂取する事をおすすめ致します。その際は、乳酸菌が含まれます乳製品を摂取するのでは無く、余計なものが含まれていない乳酸菌サプリメントのご利用をおすすめ致します。




給水を促すための水への味付けについて
上記に「水をあまり飲んでくれないので飲み水に少しだけ牛乳を混ぜて」と書きましたが、牛乳以外にも鶏だしや野菜スープなどを水分補給の促進に利用なされている方がおられます。水の飲む量が少なくて心配になられるお気持ちは理解出来ますが、そのような行為はあまりおすすめ出来ません。本人(犬や猫)が欲していない量の水分を、水の嗜好性を高める事によって、余分に摂取する事は本当に必要なのでしょうか。そのような行為によって、本来最も大切である朝晩のお食事の食いつきに影響を及ぼしている事も珍しくはありません。美味しく仕上げた水は飲むけど、ドライフードは食べないなんて事になると・・・・。本人が必要な水分量は本人が一番良く知っています。無理に飲ませようとする行為はおすすめ出来ません。


猫や小型犬に多い間違い!
愛犬や愛猫が「フードを食べない」でお悩みの飼い主様は少なくは無いと思います。当店へのお問い合わせでも非常に多いです。その大半が猫や小型犬の飼い主様からです。何故だかわかりますか?それは、おやつの量を間違っているからです。もちろん体調不良で食が進まずに「フードを食べない」と言うお悩みの方もおられます。ですが、お問い合わせをいただく殆どの場合が、「食が細い」や「好き嫌いが激しい」などの言葉をお使いになられますが、結局は「わがまま」が原因です。何故そのようなわがままが生まれるのか。それは「おやつの量が多い」からです。ですが、殆どの飼い主様にはその自覚がありません。何故なら飼い主様と愛犬や愛猫の体の大きさの違いを意識していないからです。




体重が2kgのチワワと50kgの飼い主様!
チワワに限った事ではありませんが、体重の2kgの犬と体重50kgの人間では体重差が25倍(1/25)になります。2kgの犬におやつでボーロを10粒与えるいう事は、50kgの人間ではボーロを250粒食べる事に。猫で言うと、個人的に大嫌いなペーストタイプの猫用のおやつを体重5kgの猫に1本与えると言う事は50kgの人間では10本食べる事に。それでも食べ過ぎだと思いますが、ペーストタイプの猫用のおやつを販売しているメーカーはパッケージに「1日に4本まで」と無責任な記載を。人間で言うと「1日に40本まで」。もう少し考えて書いて欲しいですね。




「猫は飽き性」と決めつけるな!
良く言います、「猫は飽き性」だと。いいえ、違いますよ。現に私の愛猫達はフードに飽きる事は一切ありません。お客様のご愛猫にも、ずっと同じフードを継続して食べ続けている子も沢山います。「飽き性」や「好き嫌い」は生活する環境によるものとお考えください。要は飼い主様の接し方です。「おやつ」「おすそ分け」「ご褒美」「盗み食い」、色々な表現がありますが、フード以外に「一切何も!」食べていない子はフードに飽きたり選り好みをしたりはしません。また、フードしか貰っていない子でも置き餌をしていれば好き嫌いが生まれます。置き餌はいつでも好きな時に食べられるので、逆に食べません。究極の空腹時の保険にとっておくからです。それまでは好きな食べ物が出て来るのを期待して待ち続けます。待っても待っても出て来なければ、置き餌を少しだけ食べて空腹の苦しさを解消させます。そしてまた待ち続けます。それの繰り返しです。置き餌にメリットなど何もありません。




おやつを与える事が悪いとは言いません!
当店ではおやつを与える事が悪いと思っておりません。人間でもたまにのおやつやご褒美は嬉しいですよね。でも「たまに」が重要なのです。「毎日」や「1日○回」などが間違っているのです。犬や猫の食事は1日2回が理想です。2回の食事の間は、胃を休める為にとても大切な時間です。その大切な時間におやつや間食を与え過ぎて胃を酷使すると、尿がアルカリ性に傾いて膀胱炎やストルバイトの結石(結晶)を発症させます。食間はしっかりと胃を休め、尿を酸性化して、次の食事を美味しく食べられるよう空腹にしておく事が大切です。是非お心掛けください。いざ病気になった時に後悔をしないように。


オメガ3脂肪酸って何だ???
まず、「おめがすりーしぼうさん」と読みます。最近は人間用の食品やサプリメントでも、この言葉を目にする事が多くなりました。炎症を抑えたり、血液をサラサラにしたり、腎臓をサポートしたりの優れもの!でも何だかややこしいって感じがするのは私だけでしょうか。このオメガ3脂肪酸の説明に必ず出て来るのが、「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」の3つの単語。余計にややこしくて読む気も無くなるような説明が多い気がします。でも実はとっても簡単で単純な事なのです。ですので今回は出来るだけ簡潔に分かりやすく説明が出来ればと思います。




オメガ3脂肪酸の名前の由来は?
オメガ3脂肪酸の名前の由来は「原子の結合の仕方」ですが、このような説明が無駄なんですよね。正直どうでも良い話。それよりもオメガ3脂肪酸と言われる脂肪酸には、「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」、この3つの有名な脂肪酸があると言う事だけ覚えておいてください。




食材によって含まれる脂肪酸が異なります!
「EPA」と「DHA」は主に魚。「α-リノレン酸」は主に植物(えごま・しそ・あまになど)のオイルに含まれます。オリーブオイルやグレープシードオイルは違いますのでご注意を。と言ってもそれらも悪いオイルではありませんので誤解が無いようにお願いします。「α-リノレン酸」が含まれるオメガ3脂肪酸では無いと言う事ですので。




「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」の違いは?
実は「α-リノレン酸」は体内で「EPA」や「DHA」を作り出す為の原材料的な役割りです。ですので、「α-リノレン酸」を含む植物油を摂取していれば「EPA」や「DHA」を含む魚油は摂取しなくても良いと言う結論に至ります。ですが、ストレスや体調不良が原因で上手く変換されない事もあります。それならば、逆にはじめから「EPA」や「DHA」を含む魚油を摂取した方が効率的と言えるのです。但し、人間は魚臭いオイルを飲むのは厳しいので、クセの少ない植物油を摂取して「EPA」や「DHA」を作り出す事が一般的です。反対に犬猫の場合は魚臭いオイルは「美味しく」感じてくれる事が多いので、「EPA」や「DHA」を含む魚油を直接摂取する事がおすすめです。魚臭いオイルが苦手な犬猫は植物油(えごま・しそ・あまになど)を積極的に摂取してください。




「EPA」「DHA」のパワーは?
「EPA」「DHA」は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果があり、動脈硬化・心臓病・がんの予防につながると言われています。また、脳の働きを活性化する働きもあり、その他にも乾燥肌やアトピー性皮膚炎の改善、視力の向上、腎臓の保護(負担軽減)、高血圧の予防など様々な働きが期待出来ます。




オメガ3脂肪酸は酸化しやすいのでご注意を!
オメガ3脂肪酸は「必須脂肪酸」と言って、「必ず口から摂取しないといけない脂肪酸」の為、当然のようにドッグフードやキャットフードに含まれております。あまに油(フラックスオイル)や魚油を使用しているフードが多いのはその為です。しかし、ドライフードには一般的に製造の最終工程でオイルをスプレーコーティングしますので、粒の最も外側にオメガ3脂肪酸が噴霧されている状態です。その為、どうしても空気に触れやすく酸化が進みやすくなります。ですので、オメガ3脂肪酸の摂取には新鮮な状態の液体サプリメントをご使用ください。全てのご愛犬・ご愛猫におすすめです。


ストルバイトの結晶が検出されても慌てない!
ストルバイトの結晶は尿がアルカリ性に傾いて生成されます。尿がアルカリ性に傾く原因は胃酸です。食べ物を食べた後に胃酸が分泌されますが、それと同時に尿がアルカリ化されます。そうすると、尿中にストルバイト結晶が生成されます。その後、胃が休み始めると尿が酸性化されます。その結果、ストルバイトの結晶は溶解されていきます。ここが重要!!!健康な子でも食後は一時的にストルバイトの結晶が生成される事は決して珍しい事ではありません。ですので、そのような際には数日後に食前で再度尿検査を受けてください。食前の尿にストルバイトの結晶が検出されなければ慌てる必要はありません。一度の尿検査でストルバイトの結晶が検出されたからと言って、「即、療法食」や「一生、療法食」と判断する病院は「療法食を売りたいだけ!」と言われても仕方がありません。




必ずしもフードが原因とは限りません!
ストルバイトの結晶が検出されたら、下記の点に当てはまらないかご確認ください。

●好き嫌いが激しいので置き餌をしている。
●一度に食べる量が少ないので何回にも(3回以上)分けて与えている。
●ドライフードの食いつきが悪いのでトッピングの量が多くなっている。
●おやつ(ご褒美を含む)を1日2回以上与えている。
●早朝に胃液を吐く事があるので寝る前に夜食を与えている。
●欲しがるのでついついフードの量が多くなっている。

これらにひとつでも当てはまる場合はフードが原因とは限りません。フードの与え方やおやつが原因かも知れません。ですので、おやつをストップして1日2回の規則正しい食生活を実践し、再度尿検査を受けていただく事をおすすめ致します。




思っているほど沢山食べなくても大丈夫です!
フードの与える量は何で決めていますか?殆どの方がフードのパッケージに記載されている「給与量の目安」を参考になされていると思います。でも実はパッケージに記載されている量の半分程度でも大丈夫な場合があります。記載されている「給与量の目安」はあくまでも目安です。日本の犬猫は基本的に運動不足の子が大半ですのでパッケージに記載の量を食べると「食べ過ぎ」になる事が多いです。食べ過ぎは胃酸を多く分泌しますのでストルバイトのリスクが高まります。特に猫は食べ過ぎの子が非常に多いです。ご飯の適正量を見極めて、量を調節するだけでもストルバイト予防に繋がります。




誤った情報に惑わされないで!
インターネットは非常に便利ですが非常に危険な面もございます。特に最近多く目立ちます。実名は控えますが、明らかに誤った情報を掲載しているメーカーもあります。そう言ったメーカーほど検索結果が上位表示されるんですよね・・・。困ったものです。ストルバイトの予防にはフードのマグネシウム含有量などあまり関係ありません。穀物不使用のフードがストルバイト予防に役立つ事もありません。誤った情報に騙されないよう、お悩みの際は是非お気軽にご相談ください!


ドライフードに毛のようなものが!
ドライフードの粒を良く見ますと、毛のようなものが突き刺さっている事があります。これはナチュラルフード特有の物です。正体は毛です。毛と言っても動物の毛であったり植物の毛だったり。

とうもろこしなどについているこれ↓↓↓など。



人間は食感が気になるので除去して食べる事が大半ですが、実はこの毛の部分には食物繊維や鉄分など栄養素が多く含まれますのでペットフードには使用される事が多いです。また、全粒粉穀物を使用しているフードでは表皮や胚芽がそのまま使用されていますのでそれらが毛のような繊維を残して粒に突き刺さっている事もあります。
動物の毛に関しては、スーパーで売られている鶏の手羽先や豚足などにも見られると思いますが、処理の段階で毛が残る事が当然ございます。この毛を薬品で溶かす事は簡単ですが、ナチュラルフードではほぼ全てのメーカーがそれらの薬品を使用しておりません。その為、動物の毛がそのまま残り粒に突き刺さっている事がございます。

例えば安全食材のオーガニックフードで人気のアーガイルディッシュのHPには下記の説明がございます。

「食肉処理の段階でどうしても一部肉の毛が残ることがございます。決して見た目が気持ちよいものではなく、混入を減らす対策を続けておりますが薬品などを使用して取り除く処理は一切行っていないため、完全には取りきれておりません。」

このように安全な製法で製造されているナチュラルフードは見た目を重視しておりません。日本人の感覚では「手抜き」や「異物混入」と感じてしまう場合があるかと思いますが、実際は犬猫の健康に配慮をした結果です。何卒ご理解ください。




夏場のドライフードの保管について
ドライフードの保管についてですが、おそらく全てのお客様がご不安にお感じになられた事があるかと思います。以前のコラムでも書きましたが、ドライフードは合成保存料を使用していないナチュラルフードだとしても、すぐに腐ると言う事はありません。

過去のコラムはこちら↓↓↓
ドライフードの保存方法に悩む。。。

大半のメーカーが下記のように記載しています。

「高温・多湿を避けて冷暗所にて保管ください。」

ボッシュやザナベレには下記のように記載されています。

「直射日光を避けて涼しい場所(25℃前後)の保存をおすすめします。」

ボッシュやザナベレの記載内容の方が具体的で分かりやすいですね。しかし、夏場に家の中で25℃前後を保てる場所が無いお宅もあると思います。でも大丈夫です。多少は構いません。とにかく直射日光を避けてしっかりと封をして保管ください。そして出来る限り小分けして開け閉めの回数を減らしてください。温度や湿度よりも「小分けして開け閉めの回数を減らす」事が重要だと思います。目安としては、大きなサイズの製品をお買い上げいただいた際は、「1~2週間分毎の小分け」をお心掛けください。

以上、話しをまとめますと、ドライフードの保管は温度や湿度よりも小分け。1~2週間程度で使い切れるサイズをお買い上げの際は、小分けの必要はありませんが、しっかりと封の出来る容器をご利用ください。(製品パッケージのジッパーは不完全な物もございますのでご注意ください。)また、大きなサイズをお買い上げの際は1~2週間程度で使い切れる量毎に封の出来る容器に移してご利用ください。ご心配になられる事案だと思いますが、あまり深く考えなくても大丈夫です!


とうもろこしって体に悪いの?
先にビートパルプについても書きましたが、今日はとうもろこしについてお話ししたいと思います。

●ビートパルプについてはこちら

ドッグフードやキャットフードに使用されます「とうもろこし」。まず皆様はとうもろこしがお好きですか?我々人間の食生活には欠かす事が出来ない程、色んなシーンで登場します。甘みがあって美味しいですよね。栄養面でも食物繊維が多く、ビタミンB1、B2、Eも豊富。オメガ6系脂肪酸のリノール酸も含む栄養価の高い食材です。人間にはもちろんですが実は犬猫にとっても大変栄養のある食材なのです。ですが、いつの頃からかとうもろこしが使用されているドッグフードやキャットフードは「粗悪」や「危険」と言われるようになりました。




何故悪者扱いをされるようになったの?
1980~1990年代は第一次ペットブームと呼ばれます。その頃のドッグフードやキャットフードには今のようにプレミアムフードと呼ばれる高品質な製品はありませんでした。ペット先進国であるドイツやイタリアのフードは皆無。アメリカやカナダのフードがポツポツ輸入され出した程度でした。その頃の日本製のドッグフードやキャットフードは決して安全なフードとは言えず、人間用食材として利用価値をを失った物が主な原材料と言われていました。そんな原材料の中に「とうもろこしの芯」を使用していると言う噂が広がり、その頃から「とうもろこし=悪者」になったと記憶しております。但し、「とうもろこしの芯」が使用されていたかどうかは定かではありません。また、その頃のドッグフードやキャットフードはとうもろこしや大豆を主原料としてお肉の色と香りをつけている物が多く、動物性たんぱく質を必要とする犬猫にとって理想的な食事では無かったと言えます。これは今現在売られている安価なフードにも同じ事が言えます。




とある事情でとうもろこしから豆へ
最近良く目立つグレインフリー(穀物不使用)フード。穀物不使用と言ってもお肉ばっかりで構成されているわけではありません。殆どのグレインフリー(穀物不使用)フードがお肉以外に豆類や芋類を使用してます。また、グレインフリー(穀物不使用)フード以外では、玄米や大麦、オーツ麦などの穀物を使用します。それでは何故とうもろこしだけ悪者扱いを受けるのでしょうか?更にそれらとうもろこしを悪者扱いする殆どがアメリカやカナダのフードメーカー。理由は2012年のアメリカで起きた歴史的な干ばつ。アメリカではとうもろこしは、食品としてはもちろん、家畜の飼料やエタノール燃料の原料としてなど使途が豊富な為、干ばつの影響でとうもろこしの価格が高騰しました。その為、アメリカやカナダのメーカーはとうもろこしの使用を停止して豆類や芋類を使用するようになりました。しかし、ドイツやイタリアなどのメーカーは今もなお、犬猫にとって良質な栄養源としてとうもろこしを使用していますので、アメリカやカナダのフードメーカーが戦略的な宣伝文句として「とうもろこし=悪者」と謳っている傾向が強いと考えられます。




とうもろこしは消化出来ないの?!
犬猫にとって、とうもろこしは消化の良い食材とは言えません。但し、それはグレインフリーフードに使用されている豆類や芋類も同じです。更に言うと、それは人間にとっても同じです。人間は米や豆、とうもろこしを生で食べません。加熱しないと消化が悪いからです。犬や猫などの動物は人間のように火(熱)を使う事が出来ません。ですので、自然界では自らとうもろこしや豆類、芋類を好んで食べませんが、草食動物の胃の中で発酵した消化の良い状態の物であれば食します。ドッグフードやキャットフードに含まれます、とうもろこしや豆類、芋類は細かく粉砕して熱処理を施していますので犬猫にとっても消化のしやすい状態になっています。結論的には、とうもろこしを批判する理由は、豆類、芋類、米などにも同じ事が言えると言う事です。それよりも実は豆類や芋類よりもとうもろこしの方が優れた食材のような気も。。。どちらにせよ、とうもろこしや大豆を主原料としてお肉を使わなかったり、お肉の使用量が極端に少ない植物性たんぱく質主体のフードはおすすめ出来ませんが、原材料にとうもろこしを使用しているからと言って、そのフードが粗悪とは限りません。また、余談になりますが、ネット上に数多く存在するのペットフードランキングサイト。信用出来るサイトが減りましたね。残念。




ビートパルプやとうもろこしよりも気をつけないといけません!
ビートパルプやとうもろこしを批判・否定するメーカーやサイトでは必ずと言って良い程、お肉たっぷりの高たんぱく・高脂肪のフードが紹介されています。犬猫達にとってお肉たっぷりの食生活が許されるのは「生食」だけです。加熱されたお肉たっぷりの食事は消化が悪く、腸内環境を悪化させ、肝臓や腎臓に負担を掛けます。その結果、尿石症や膀胱炎を引き起こし、最悪の場合は腎不全や膵炎の危険性も。実際にここ数年、急性膵炎を患う子が急増しています。ストルバイトなどの尿石症や膀胱炎も非常に多いです。ビートパルプやとうもろこしを避けて高たんぱく・高脂肪の食事をする事がかえって病気を増やしているのではと感じます。お気を付けください。


腎不全は早期発見が出来ない?
ここ数年、犬猫の死因の代表格となっている慢性腎不全(CKD)。とにかく症状が出るのが遅く、重度になるまで発見出来ない事が殆どです。健康診断でも同様で、重度になるまで結果が出にくい。何と、腎臓の機能が75%以上喪失するまで分からない。それが今も主流の検査で、血中のクレアチン濃度を調べる検査です。しかし、最近では新しいバイオマーカー検査が行われる事も増え、対称性ジメチルアルギニンン(SDMA)によって、腎機能が25~40%低下したところで発見出来るようになりました。気になる方は主治医に一度ご相談ください。




腎不全急増はペットフードが原因?
腎臓は一度悪くなると再生出来ない臓器です。ここ数年、食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなフードが増えている一方で、腎臓や肝臓に負担を掛けてしまい若くして腎臓病や肝臓疾患、結石や膀胱炎を患う子達が多く目立ちます。また、高たんぱくな食事は腎臓に負担を掛けないと言った記事や書き込みも目にしますが、水分を殆ど含まず、消化が良いと言えない加熱されたたんぱく質を多く含む食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなドライフードは腎臓にとってみれば大変厄介な存在です。くれぐれもご注意ください。




腎不全には早期発見&早期対処が重要!
先にも述べました通り、腎臓は再生が出来ない臓器です。早期に腎臓の状態を把握して適切な食生活を行う事が大変重要です。また、日頃の何気ない症状やしぐさでも早期発見が可能です。「食欲が無い」や「水をよく飲む」「尿の色が薄い」「毛がパサつく」「体重が落ちやすい」「よく吐く」「口臭がきつく感じる」などは腎不全に良く見られる症状です。少しでも気になる時は一日も早く主治医にご相談ください。目に見える症状が重くなってからでは遅いです。決して軽く見ないでください。腎不全はとても怖い病気です。宜しくお願い致します。


ビートパルプとは?
ドッグフードやキャットフードでお悩みの際にインターネットを閲覧していると、必ずのように目にするビートパルプ議論。
ビートパルプが入っているフードは体に悪いとか、便を無理やり固めるので便秘になりやすいとか。。。
どこから出た情報なのか分かりませんが、当店では正確な情報を皆様にご提供したいと思います。


そもそもビートパルプとは何なのか。ビートとは「甜菜:sugar beet」の事です。サトウキビ同様にお砂糖の原材料となる植物。ドイツが発祥地と言われ、ビートを原材料としたビート糖は1747年にドイツの化学者マルグラーフが、ビートの根から砂糖を分離する事に成功したことに始まります。サトウキビは温暖地帯のお砂糖の原料で、ビートは寒冷地帯のお砂糖の原料とお考えいただければと良いと思います。。日本ではサトウキビは沖縄、ビートは北海道が生産地となります。



そのビートから糖分を抽出した繊維分は、大変貴重な食物繊維となり、腸内善玉菌の栄養源として大事な役割を持ちます。また、ビートから糖分を抽出した繊維分の名称として、日本国内では下記のように呼びます。

ビート繊維(ビートファイバー)・・・甜菜の根から抽出した、人間用食品向けに洗浄・乾燥・粉末にした天然の食物繊維
ビートパルプ・・・家畜飼料法により定められた抽出法により、厳格な基準の元に甜菜の根から製造される天然の食物繊維

尚、家畜飼料法により定められた抽出法にとは、甜菜を絞って圧力をかけて、様々な構成成分を分離し、繊維分を取り出す方法です。




嘘か本当か分からないですけど。。。

ビートパルプの中には、硫酸系の薬剤を使って、人工的に無理やり食物繊維以外の植物組織成分を溶かすというやり方で、手間を掛けずに食物繊維を抽出する方法によって製造しているものもあるとか。確かにそのような製造方法で抽出されたビートパルプであれば、様々な悪い影響を及ぼすことが安易に予想されます。但し、そのようなビートパルプは人間用や家畜用には使用が禁止されていますので、利用方法とすれば安価で粗悪なペットフードに使用すると言う事なんでしょう。従ってビートパルプを使用しているペットフードは危険だ!と、誰かが一生懸命を訴えているのでしょう。




ボッシュやハッピーキャットにもビートパルプ
当店で取り扱っておりますフードの中にもビートパルプを使用している製品は多数ございます。

ボッシュやザナベレの日本語による原材料表記にはビートパルプと明記。ハッピーキャットの場合は、英語表記ではビートパルプ。日本語表記ではビートファイバー。正規輸入元の翻訳の違いですね。
先にも述べました通り、ドイツはビートの発祥地と言われている国です。ボッシュやザナベレ、ハッピーキャットはドイツが原産国。使われていても何ら不思議ではありません。また、ドイツはペットフードの製造に使用する生の動物性材料、植物性材料、添加物ほか、全ての材料について「人間の消費に適合するものでなければいけない」と法律で規定されており、硫酸系の薬剤を使って抽出したようなビートパルプを使用する事は法律違反となります。逆に言うと、人間の消費に適合するビートパルプを使用する事によって、善玉菌の働きを活性化し、腸内環境を整え、免疫力の向上につながると言えます。

また、当店人気の発酵野菜ミックスにもビートパルプは使用されています。こちらは北海道糖業株式会社にて製造された物を使用しております。発酵野菜ミックスは人間用の酵素系サプリメントメーカーが製造している製品です。使用されております北海道糖業株式会社製造のビートパルプはもちろん安全且つ良質な食物繊維です。




ご安心ください!
硫酸系の薬剤を使って抽出したビートパルプを使用しているフードメーカーがあるとすれば、そのようなメーカーのフードはお選びになられないようにご注意ください。
少なくとも当店が取り扱っております製品にはそのようなビートパルプは使用されておりません。ご安心ください。ビートパルプをはじめとする食物繊維はプレバイオティクスと呼ばれ、乳酸菌等の腸内善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善、リンやナトリウムなどの吸着・排出作用があり、腎臓の働きをサポートする役割も期待出来ます。腎不全など腎機能が気になる時にはビートパルプは大きな役割を果たします。誤った情報に惑わされずにご愛犬・ご愛猫に最適なお食事をお選びいただくようお願い致します。


ローテーションとは何?
良く耳にします「フードローテーション」。ひとつのフードを長期間与えるのでは無く、数種類のフードを短期間毎に切り替えて与える方法です。例えばA・B・C・Dと言った4種類のフードを用意して、1週間目はAのフード、2週間目はBのフードと言う感じで4週間でAからDまでのフードを与える方法です。もちろん1週間毎はここでの例えですので1ヶ月毎や半年毎なんて言う周期もあるでしょう。フードローテーションの必要性としては下記の複数の意見が想像出来ます。

●同じフードだと栄養の偏りが心配
●長期間同じフードを与え続けると、そのフードの原材料がアレルゲンになりやすい
●品切れの時でも困らないように食べられるフードを複数見つけておきたい
●いつも同じフードだと可哀想なので定期的に変えてあげたい
●いつも同じフードだと飽きて食べなくなるので

などなど。色々な意見があると思います。どれも気持ちは分からなくは無いですね。




愛犬・愛猫のペースに合わせてはダメ!
上記の意見の中でひとつだけ間違いがあります。それは「いつも同じフードだと飽きて食べなくなるので」です。「うちの子は好き嫌いが激しいのでフードローテーションが必要」と言う方もおられると思います。でもそれは間違いです。それは「フードローテーション」とは言いません。ワガママに付き合っているだけです。好き嫌いをして同じフードを続けて食べない子がいますが、その子に日替わりメニューのような食生活はかえって悪影響です。ますます好き嫌いが激しくなります。酷い時には最終的にどのフードも食べなくなってしまう事があります。ご注意ください。また、好き嫌いが激しい子は大抵の場合、毎日おやつを食べています。特に最近気になるのが猫用のペースト状のおやつ。あれはほんとに要注意。メーカーにもよると思いますが、大半は調味料で味が濃く出来ているのでとても良く食べると思います。但し、噛まずに美味しい物を食べられる「楽」を覚えさせるとカリカリのドライフードなんて面倒臭くて食べなくなってしまいます。食べている様子が可愛いとか、催促するとか、スキンシップになるとか色々なご意見があるかと思いますが出来ればご利用をお控えください。




結局ローテーションは必要なの?
個人的にはフードローテーションは必要が無いと考えます。してはいけないとは思いません。「栄養の偏り」や「アレルギー」を心配してのフードローテーションは必要は無いと思います。但し、プレミアムフードは輸入製品が多く一旦品切れになると長期間欠品になる事もしばしばございます。その為、「食べられるフード」を複数見つけておくのは大切かと思います。また、ペットフードに限った事ではありませんが、製品は定期的にリニューアル致します。10年も20年も内容が変わらない製品は非常に稀です。リニューアル後の製品が体質に合わなくなる事も考えられますので、「食べられるフード」が幾つかあると安心ですね。


アレルギー検査について
皮膚疾患や下痢などのアレルギーを疑う症状が出た場合に、動物病院にて行うアレルギー検査。これはIgE検査と言い、IgE抗体の量を調べる検査です。IgE抗体の量が多いと陽性、少ないと陰性となります。陽性結果となった物質がいわゆるアレルゲンと判断されます。この結果があれば「アレルギーなんか怖くない!もうお悩み解消だ!」とならないのがアレルギーの難しさ。何故お悩み解消にならないのか。検査結果で陽性反応が出た物質や食材を避けて生活すればアレルギー症状を抑えられると思われがちですが、なかなかそう上手くは行きません。原因を考えていきましょう。




アレルゲンは避けられるのか?
アレルギー検査は数十種類の物質や食材について調べる事が出来ます。例えば、鶏肉や鶏卵、牛や小麦、米、じゃがいもなどの食材、そしてブタクサやヒノキの花粉やノミや蚊などの害虫など。食材に関してはドッグフードやキャットフードの原材料表示、スナック類の原材料表示を見ればアレルゲンを避ける事が出来ます。花粉や害虫は正直避けるのは難しいです。それならば、食材にのみ陽性反応が出た場合は摂取を制限すればアレルギーが解消されるのかと言うとそんなに簡単には行きません。何故ならアレルギー検査の結果には「偽陽性」と「偽陰性」の可能性がゼロでは無いからです。偽陽性とはアレルゲンで無いにも関わらず陽性反応が出る事。逆に偽陰性はアレルゲンであるにも関わらず陽性反応が出ない事です。ですので、アレルギー検査の結果は参考にはなりますが「答え」では無い事を知っておく事が大変重要です。もしかすると我が子のアレルゲンと思っていた食材が実は平気で、平気と思っていた食材がアレルゲンである可能性もあると言う事です。




アレルギーとは限らない!
皮膚疾患や下痢などの症状からアレルギーを疑いアレルギー検査を行う場合が多いですが、実際にはアレルギーでは無く食物不耐症が原因である事も非常に多いです。この食物不耐症とは、非アレルギー性食物過敏症とも呼ばれ、特定の食物を体内で消化するのが困難となる症状です。これが犬猫には非常に多いです。特に牛乳に含まれる乳糖や小麦に含まれるたんぱく質のグルテン。この二つはほぼ全ての犬猫達が対象になります。ですので、アレルギー検査で陰性であったとしても、牛乳や小麦製品(パンなど)は全ての犬猫に対してアレルギーに似た症状が出る可能性があると覚えておいてください。実際にアレルギーでお悩みの犬の場合に、ドッグフードやスナックにはアレルギー検査の結果を重要視して注意しているにも関わらず、小麦が検査結果で陰性であるとの理由でパンやクッキー、うどんなどの麺類を与えてしまって皮膚疾患や下痢が解消しないケースが多く目立ちますのでご注意ください。




アレルゲンは日々変化する!
人間の乳幼児多くみられる鶏卵や乳製品のアレルギー。これらの食物アレルギーの場合は成長とともに克服する事が多く、3歳ぐらいには約50%、6歳ぐらいになると約80%のお子さんが食べられるようになると言われています。これは免疫機能が鶏卵や乳製品を「アレルゲンではない!」と判断した事によります。逆に大人なってから花粉症や蕎麦アレルギーになる事もあります。犬猫も同じでアレルギー検査をした当時と現在のアレルゲンが一致しているかどうかは正直分かりません。ですのでアレルゲンを避け続けるのは非常に困難です。




アレルギーに打ち勝つ体作りを心掛けよう!
見えない相手(アレルゲン)と戦うには何よりも防御力を高めなければいけません。どんな相手が来ても大丈夫なように。その為には免疫力を高める必要がありますが、免疫力を高める為には腸内環境の整備がとても重要です。善玉菌である乳酸菌や、善玉菌の栄養源となる食物繊維や発酵食品などの摂取は積極的に行いましょう。また、発酵食品には食物酵素が含まれており消化力がアップしますので、食物不耐症への予防策としても有効です。更に、細胞が活性酸素によるダメージを受けると、免疫力は著しく低下します。体内で活性酸素が増え過ぎないようビタミンCやSOD酵素の摂取をお心掛けください。










便秘気味の子達は気をつけて!
ここ数年の某大学の研究で「便秘の解消は慢性腎臓病(CKD)進行を抑える働きがある」と言う事が明らかになっています。逆に考えますと、「便秘症は慢性腎臓病を進行させる」となります。
実際の研究では、腎不全のマウスの腸内環境を改善させたところ、そうでないマウスに比べて、腸液の分泌が促進し善玉菌の減少が抑制されたとの事。その結果、腸内環境の改善により尿毒素が排出されやすくなり、慢性腎臓病(CKD)の進行を食い止めたとの事です。




腎不全治療薬は便秘になるの?
腎臓の働きが気になると、食事制限と吸着炭製剤や活性炭サプリを使用する事が多くあります。これらの薬やサプリは尿毒症毒素などの老廃物を腸管内にて吸着し、便と共に体外に排泄する働きがあり、腎不全治療の際に良く使用されます。但し、これらの薬やサプリは便秘を引き起こしやすく、使用時には乳酸菌や食物繊維などの摂取を心掛ける事も大切です。また、乳酸菌などの善玉菌の事を「プロバイオティクス」と呼び、腸内の善玉菌の増殖を促進するフラクトオリゴ糖や食物繊維の事を「プレバイオティクス」と言います。その「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を同時に摂取する事を「シンバイオティクス」と言い、お腹の健康を促進するだけで無く、身体本来の力を高める機能が更に高まる考えられています。乳酸菌を摂取する際は食物繊維やフラクトオリゴ糖を一緒に摂取する事をおすすめ致します。




抗生物質は悪玉菌を増殖する?
動物病院で処方される事の多い抗生物質。この抗生物質はアンチバイオティクスと言い、使用する事で悪玉菌を増殖する働きがあり腸内環境を悪化させると言われています。治療で抗生物質を仕方なく使用する時はいつも以上に乳酸菌の摂取を意識する必要があると考えます。とにもかくにも常日頃より乳酸菌を摂取して腸内環境を整えておく事は非常に大切な事です。また、人間よりも多くお肉を必要とする犬猫は悪玉菌が増えやすい食生活です。悪玉菌が増えると便秘になりやすく腎臓に負担が掛かります。だから犬猫には腎不全が多いのですが、若い頃から腸内環境を整えておく事により腎不全になるリスクは低くなると考えられます。


犬や猫にビタミンCは必要なの?
ビタミンCと聞いて悪いイメージをお持ちの方は少ないと思います。ビタミンCの働きで最も知られるのが抗酸化作用では無いでしょうか。抗酸化作用とは体内で作り出された余分な活性酸素によって細胞が酸化するのを防ぐ事を言います。それによって、身体全体の老化・加齢による症状を防ぐ事が期待出来ます。また、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがありますので、皮膚や粘膜の健康維持、関節やけがの治癒、歯肉炎の予防にも役立ちます。更に、「風邪にはビタミンC」とは昔から言いますが、ビタミンCにはウイルスを排除する白血球の活動を強化する働きがあります。また、インターフェロンと言う免疫物質の合成を行い、ウイルス系の病気から身体を保護する働きもあります。最近では発がん性物質の抑制にも効果があるとされ、がん治療にも使用されるようになっています。

でも、犬や猫は体内でビタミンCを合成出来るので、口から摂取する必要が無いと言われています。それって本当?




体内で合成出来る量で大丈夫?
犬や猫は肝臓でビタミンCを合成出来ますが、合成能力は一日で最大60mgと言われています。これは体の大きさに関わらず、猫でも小型犬でも大型犬でも同じです。また、60mgと言っても最大量なので、加齢やストレス、体調不良時には合成量がガクッと減ると考えられます。ですが、ビタミンCの一日の必要量は猫や小型犬で500mgほど。中型犬で1500mg、大型犬で3000mgと言われます。どれほど体調が優れている時であっても一日に必要とされる量のビタミンCを体内で合成する事は出来ません。また、残念ながらAAFCO(米国飼料検査官協会)がビタミンCの基準を設定していない為、殆どビタミンCが含まれていないフードが多くなっています。




癌やウイルスと闘う体を目指そう!
ここ数年、犬猫の癌やウイルス性疾患、歯肉炎など、免疫系に関わる病気が多く見られます。これらの原因がビタミンCの不足に関係していると言う説があります。真偽は定かではありませんが、現代の犬猫達がビタミンC不足である事は間違いありません。ましてや、水や空気も汚染されているこの時代。ビタミンCの積極的な摂取で強い身体作りを心掛けましょう。尚、ビタミンCは過剰に摂取したとしても便や尿によって体外へ排出されますのでご安心ください。




まずはシニア用のフードとは?
シニア用のフードとは各メーカーによって若干記載に違いはございますが、「7歳以上」や「8歳以上」と書かれている高齢期用のフードの事です。成犬用や成猫用と比べますと栄養成分値や配合されているサプリメントなどが異なるケースが多いです。特に顕著なのが「たんぱく質の制限」や「脂肪分の制限」、「カロリーの制限」です。昨今の7歳以上や8歳以上の犬猫達は「高齢期」とは呼べない程に元気な子が多いですが、やはり若い頃に比べますと、運動量が落ちたり寝る時間が長くなったりしていることが多いです。その為、フードの栄養価を下げて栄養過多にならないように施されております。また、関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチンなどが含まれているケースが多いのも特徴です。また、排便を促すよう繊維質が多く含まれる事も特徴です。




実は年齢に関係無く使えます!
先述の通り、シニア用のフードは「たんぱく質」「脂肪」「カロリー」が制限されているケースが多いですが、このような栄養制限が施されている為、「肝臓」や「腎臓」、「泌尿器」に不安のある子にもご利用いただく事が可能となっています。例えば、3歳の成犬で肝臓の数値が気になる子で療法食を使用するほどではない場合、一度シニア用のフードをご検討ください。肝臓の負担軽減にはたんぱく質の制限が必要になりますが、極端なたんぱく質の制限は本来は好ましく無く、出来るだけ良質なたんぱく質を摂取しながら肝臓への負担を軽減させる必要があります。残念ながら肝臓の状態によっては極度の低たんぱく食を使わざるを得ないケースもありますが、血液検査の結果次第では3歳の子でもシニア用のフードが適している場合もございます。また、腎臓の状態が気になる場合でもたんぱく質を制限したシニア用のフードが、ストルバイト結石が気になる場合でもシニア用のフードが適しているケースもございます。




お気軽にご相談ください!
フードには成分値の違いにより「成犬(成猫)用」や「シニア用」などと記載がされているケースが多いですが、必ずしも記載通りに使用しないといけない訳ではありません。逆に高齢期でも「成犬(成猫)用」の方が適しているケースなどもあります。また、最近では「シニア期でも高たんぱくな食事は必要!」と謳ったメーカーも見受けられますが、個人的にはそのようなフードは反対です。使い方を間違えればきっと愛犬・愛猫の体を痛めつけてしまうでしょう。お食事についてご不安な点、ご心配な点などがございましたらお気軽にご相談ください。


好き嫌いの原因は何だ?
好き嫌い。個人的には愛犬・愛猫が好き嫌いをした事がありません。私が出した食事は必ず「即食べ」です。それほど厳しい対応をしているつもりもありませんが、必ず何でも食べてくれます。これは先代の子も先々代の子も、その前もずっとです。ハッキリ言ってしまいますが、好き嫌いの原因は飼い主様の接し方が原因になっているケースが大半です。(病気や体調不良の子の場合は除きます。)でも言える事は好き嫌いをしてしまう子の特徴としては「愛されている子」です。好き嫌いをしない子が愛されていない訳ではありませんので(笑)愛して可愛くて大切な子だからこそ好き嫌いを許してしまう傾向があります。言い方は悪いですが、愛してくれる飼い主がいない「野良」の子は好き嫌いをしません。

好き嫌いをしたからと言って何が悪いの?とお思いの方もおられると思います。嫌いなフードを無理に食べなくても好きなフードを探してあげるので大丈夫。多少好き嫌いをしても時間が経てば食べ切っているので大丈夫。飽きてきたら違うフードにすればどうにか食べてくれるので大丈夫などなど。

全然大丈夫じゃないですよ!!!!!好き嫌いをしてしまう子の飼い主様、今のうちです。好き嫌いは無くしましょう!




好き嫌いの何が悪いの?
まず、好き嫌いをしてもフードを変えてあげるので大丈夫と言う考えは非常に危険です。何故なら、フードの選択肢がある内は良いですが、ストルバイト結石や腎不全になるとフードの選択肢が一気に狭まります。多くあって5種類くらいでしょうか。その中に体質に合う合わないがあるとすると、下手をすれば選択肢が1つや2つなんて事も。なので「飽きたら変える」と言う方法は通用しなくなる時が来る可能性があると言う事を覚えておいてください。また、好き嫌いをする子ほど、現代の犬猫の代表的疾患「ストルバイト結石」になる可能性が高いと言う事も!




好き嫌いとストルバイトの関係は?
好き嫌いが多いと下記の傾向が強くなります。

●朝ご飯を残して食べていないので「お腹が空いて可哀想・・・。」と言う事でおやつを与えてしまう。
●ご飯を出してもすぐに食べないので、出しっぱなしのダラダラ食いになる。
●フードの食いつきが悪いのでトッピングをするが、トッピングだけ食べてフードは残す。
●晩ご飯を残しているので寝る前におやつを与える。

以上4点でひとつでも思い当たる節のある方。愛犬・愛猫はストルバイト結石の予備軍ですよ!おやつや間食中心の栄養バランスの乱れた食生活や胃をきちんと休める事が出来ないダラダラ食いはストルバイト結石の原因になります。ご注意ください!




好き嫌いを無くすには?
答えは簡単!おやつを与えない事と残したご飯はすぐに下げる。この2点で充分です。
おやつはご飯をきっちりと食べた子に与える物です。人間の子供でも同じですよね。「ご飯食べていないからお腹空いたでしょ~。チョコレート食べても良いよ~」って、そんな親いてますか?犬や猫も同じです。フードを残しているからっておやつでお腹を満たそうとさせるのは大きな間違いです。体に良い影響を与えるはずがありません。健康な内はそれが当たり前なのであまり気にならないかも知れません。でも病気になった時に後悔するのです。残しているご飯をすぐに下げるのは病気の予防の為です。必ずお守りください。


ウエットフードには種類(タイプ)が分かれています!
前回の続きになりますが、腎臓病やストルバイトなどの尿路結石になると、水分をしっかりと摂取させたいと思われますよね。病気を患っていなくても水分の摂取が大切なのは皆さんご存知だと思います。そこで前回のコラムでは乾いた食事(ドライフード)だけでは無く、水分の含んだウエットフードのご利用をおすすめ致しました。でもウエットフードと言っても沢山種類ががあります。

具体的に例をあげますと、シシアのようなフレークタイプ。魚の身や鶏肉などをシーチキンのように仕上げたもの。猫用に多く見られます。




次は犬用でも猫用でも多く見られますパテタイプ。お味噌のように柔らかく滑らかに仕上げたもの。少し硬めになっているものもあります。




あとはお肉の塊りのようにゴロゴロした形状に仕上げてスープやゼリーなどとからめたチャンクタイプ。




大きく分けるとこの3タイプになります。他にも少し違った形状のものもありますが基本はこの3タイプになります。
どれが一番良いとかおすすめとかはありません。愛犬・愛猫の好みに合わせてご利用ください。
「うちの子はウエットフードを食べない・・・。」とお思いの場合でも「フレークタイプなら食べた!」とか「チャンクタイプだけは食べてくれる!」と言った発見もあるかもです。




あまり細かい事は気にしないで!
最近は腎臓病用や結石用のウエットフードも多く見られるようになりました。ですが、腎臓病や結石の子はその他のウエットフードを使ってはいけないのか?いえいえ、そんな事はありません。腎臓病用や結石用のウエットフードは通常の製品に比べますと、栄養制限が施されています。ですが、これは完全にその製品のみを主食として使用する際には大切な要素になりますが、ドライフードに混ぜて使用したり、ドライフードの上に少量トッピングしたりするのであればあまり気にする事ではありません。例えば、腎臓病用のドライフードを与えていれば、それに加えるウエットフードは腎臓病用で無くても構わないと言う事です。結石も同様です。無理に専用のウエットフードを与えようとして、それを好まずにウエットフードを断念してしまうくらいならば、通常用のウエットフードを与えて水分摂取量を確保する方が大切だと言う事です。
年齢的なものも同じです。子犬・子猫だからと言って成犬用や成猫用を使ってはいけない事はありません。逆に高齢だからと言って高齢用しか使ってはいけない訳ではありません。最近は量販店やネットショップなど、店員に相談して購入しづらい販売形態が増えている為、消費者が自分自身で選びやすいようにメーカーが「●●用」などと記載し過ぎです。犬種や猫種別になっている製品もありますが、あんなのは何の意味もありません。あまりメーカーの言いなりにならないように!ご自身で決めかねる時はお気軽にご相談ください。


どうして水を飲まないの?
ここ数年増加傾向にある腎臓病やストルバイトなどの尿路結石で最も重要なのが「水分摂取」です。でも「お水をもっとたくさん飲んでね」と言っても犬猫達はそう簡単には飲んでくれません。何故なら犬や猫は本来、食事から水分を摂取するからです。動物は当然のように「火」を使えません。その為、食事は全て「生(なま)」です。生の食事には水分がたっぷりと含まれています。本来は「水分がたっぷりと含んだ生の食事」を食するので水を飲む習性が元々ありません。逆に考えると「乾いた食事」を食べているので水分摂取不足で腎臓病やストルバイトなどの尿路結石が多いのかも知れませんね。




お水を飲ませる方法は?
お水をあまり飲んでくれない子に飲ませる方法は・・・・。あれば教えてください(笑)
循環式の水が流れる給水器を使ったり、浅くて大きいお皿に水を入れたり、食器洗い洗剤の香りを替えたりで水の飲む量が増えたと言うケースもありますが。正直言って「これがおすすめ!」と言う方法は残念ながらありません。シリンジやスポイトで強制給水と言った方法もありますが、ストレスで余計に体調を崩す可能性もあります。注意が必要です。




水分の含んだ食事を与えよう!
水を飲んでもらうよりも確実に水分摂取出来る方法はやはり食事から水分を摂取する方法。動物本来の食生活に近づける事だと思います。と、なると真っ先に思い浮かぶのが「缶詰」や「パウチ」などのウエットフードです。
当店で言うと下記のカテゴリになります。

ウエットフード(犬用)
ウエットフード(猫用)

ウエットフードは「総合栄養食タイプ」と「一般食タイプ」に分かれます。総合栄養食タイプはその製品と水だけで栄養が満たされると言うもの。一般食タイプは足らない栄養素もあるのでドライフードと併用すべきと言うもの。ですので、ドライフードを使わずにウエットフードだけでの食生活を行う場合は総合栄養食タイプを選ぶ必要があります。逆にドライフードに少量混ぜて使うのであれば「総合栄養食タイプ」でも「一般食タイプ」でもどちらでも良いと言う事になります。

また、一般食タイプのウエットフードと同じような使い方が出来るのが、当店大人気アイテムのVACEL(バセル)のレトルトです。ドライフードに少量加えると水分が摂取出来ます。数種類の魚やお肉がありますので愛犬・愛猫の好みに合わせてお選びいただけます。

今回はここまで。次回はもう少し具体的にウエットフードの使い方や選び方をお話ししたいと思います。


気にし過ぎは失敗のもと!
題名の通りですが、一日の摂取カロリーを気にしない事。とても大切です。
例えば、成猫は体重1kgあたりに一日で約80kcalを必要とすると言う説を見本にしますと、体重4kgの子であれば一日に約320kcalを必要となります。それを基に計算しますと、100gあたりのカロリーが400kcalのフードであれば、一日に80gを与えるのが目安となります。。。。。

これは絶対与え過ぎ!食べ過ぎ!

色々なサイトを見ておりますと、一日に与えるフードの量の計算式が書かれてあったりしますが、基本的にはフードの量は計算して決める物ではありません。また、メーカーが公表しており、製品パッケージ等に記載されている給与量もあくまでも目安であり正解ではありません。どちらかと言うとあまり見ない方が良いです。実際に日本で暮らす殆どの犬猫達は食べ過ぎであり肥満傾向にあります。




本当に食が細いのか?
先に「与え過ぎ」について書きましたが、実際にカロリー計算をする飼い主様の傾向としては「我が子は食が細いので心配」とお思いの方が多い気がします。なので、栄養不足に陥っていないか気になるのでフードの量を計測して摂取カロリーを計算。計算の結果は一日に100gを食べないと必要摂取カロリーに到達しないのに実際は50gしか食べず。。。このままでは栄養失調になるではないか(涙)
心配なので食間におやつで栄養を補給。このような方は少なく無いと思います。
もちろん体調不良で食が進まず、仕方が無くおやつで栄養を補給する場合はあります。でも健康な子の場合は食間のおやつによる栄養補給は不要です。そもそも、ご飯を残しているのにおやつを与える事がおかしいです。100g差し出したのに50gしか食べなければそれで良いのです。本人がその量で良いと言っているので。栄養失調にはなりません。もちろんガリガリに痩せていて明らかに元気が無ければ心配ですが。殆どのケースが元気があってどちらかと言えばぽっちゃり気味。欲しければ食べます。「同じフードを続けるとすぐ飽きる」と言う方がいますがそれも間違いです。「飽きる」のではありません。「他の物を欲しがっている」だけです。決まったフードしか貰っていない子はそのフードに飽きて食べなくなる事はありません。




どの程度の量を与えれば良いのか?
答えは簡単!「適量」です。実際に私も愛犬・愛猫に何グラム食べさせているかは把握していません。でもいつも使っているお皿に「どのくらい」入れているかは記憶しています。それで良いのです。その結果、太ってくれば量を減らして、痩せてくれば量を増やすだけ。人間も同じだと思います。お茶碗一杯のお米が何グラムか知っているでしょうか?知らなくても問題ありませんよね。太れば量を減らすだけ。それと同じです。あまり難しく考える必要はありません。太っていれば食べ過ぎで、痩せていれば足らない。もっと気楽にいきましょう!